大塩事件研究会

下記項目をクリックしてください。 表紙に戻るには、最上段の表題又は記事下「←HOME」をクリックしてください

大塩事件研究会とは 本会予定・記録New読む部会予定他New参考文献・資料 大塩ゆかりの地 その他トピックス(テレビ・新聞・講演他)New入会申し込み当研究会の歩みNew本会のリーフレット機関誌『大塩研究』New「大塩平八郎終焉の地碑」移設費用募金『大阪春秋』大塩の乱特集号 朝日新聞連載「追跡 大塩平八郎、反乱から180年」 |藪田会長の新刊書『大塩平八郎の乱』

=============================== 

このブログは、大塩事件研究会の行事予定など、各種お知らせを主として掲載しています。

大塩の乱に関する諸資料は、当会会員の個人的ホームページ「大塩の乱資料館」に豊富に掲載されていますので、そちらをご覧ください。
アドレスは:http://www.cwo.zaq.ne.jp/oshio-revolt-m/です。

Oosioheihatirouc  405b

左:大塩平八郎像(菊池容斎画 大阪城天守閣蔵)       右:大塩平八郎終焉の地碑(靫公園内2021年に移設)

 

大塩平八郎の乱とは

 天保8年(1837)2月19日早朝、大坂東町奉行所の元与力で陽明学者でもあった大塩平八郎中斎(1793~1837)が飢饉の最中幕府の役人と大坂の豪商の癒着・不正を断罪し、摂津・河内・和泉・播磨(摂河泉播)地域の窮民救済を求め、幕政の刷新を期して決起した事件。奉行所の与力・同心やその子弟、近隣の豪農とそのもとに組織された農民ら約300人を率いて「救民」の旗をひるがえし、天満の自宅から大坂城をめざしたが、わずか半日で鎮圧された。乱による火災は「大塩焼け」といわれ、市中の5分の1を焼失した。
 当時配布された「檄文(げきぶん)」は大名から民衆まで密かに写され、また乱の情報は、大塩父子が暫く潜伏し手配されたため、全国に広く伝わり、幕藩体制に大きな衝撃を与えた。明治維新の30年前である。
 乱の参加者はほとんど捕らえられ、獄中で死亡した者が多かった。
 2017年は、乱から180年、大塩平八郎ほか関係者多くの没後180年にも当たる。(当研究会発行「大塩の乱のあとをたどる-マップでたどる大塩の乱」から一部修正)

 

大塩事件研究会のご案内
~大塩の乱を学んで、現代を考えよう~ →ここをクリックしてご覧ください

 

 UP↑

2024年4月14日 (日)

令和6年3月例会(法要・講演会・総会)の記録 (2024.4.14)

三月例会 一八八回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要、記念講演会、総会

三月三十日(土)午後一時三十分より成正寺に於いて、一八八回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要が営まれた。法要の後、大阪市立大学名誉教授の谷直樹先生による記念講演会、二〇二三年度大塩事件研究会総会を開催した。

法要

3b_202404131803016b

有光友昭住職のお導きのもと、成正寺本堂および大塩父子慰霊碑前において、例年に増して多数の会員並びに一般の参列者が集うなか、法要が厳かに営まれた。

谷 直樹先生による記念講演会

5b_2024041318040116b
左:谷直樹先生               右:谷先生と藪田会長

 谷直樹先生(大阪市立大学名誉教授、元大阪くらしの今昔館館長)には、「知られざる豪商・加島屋の住まいと暮らし」との題目でご講演いただいた。加島屋こと廣岡家は尼崎にルーツを持つ町人で、元禄六年(一六九三)には玉水町に土地を所持していた。また、延宝七年(一六七九)の『難波すゝめ跡追』にも廣岡家が確認できることから、一七世紀の後半には大坂に拠点を持ち、経済活動を展開していたようである。

ご講演の中核となったのは天保一一年(一八四〇)の加島屋本宅絵図で、絵図の分析に基づいて見世の間や茶室の構成・特徴などについてお話しいただいた。加えて建築史学の分析手法として、「貼絵図」を用いた年代比定や、長者番付の挿絵から明らかになった加島屋の屋敷構えの検討結果が興味深かった。建築史学をご専門とする谷先生のお話を通じて、文献史学とは異なる着眼点から天保期の大坂について知見を深めることができたように感じた。

総会

 法要及び講演会に続いて総会を開催。二○二三年度事業報告、次年度活動計画、会計報告、会計監査報告及び役員の改選の報告があった。 

〔出席者〕会員及び一般参加者 計四二名 

(文・松本充弘、写真・松浦信輝)

←HOME

 

2024年4月11日 (木)

令和6年4月28日フィールドワークのご案内(2024.4.11)

今年は寒暖差が激しく桜の開花時期が遅かったようですが、立派に咲いて皆様ご覧になれたと思います。
さて 今年度のフィールドワークを下記により開催致します。皆様のご参加を宜しくお願い申し上げます。
1.<フィールドワーク>~鳶田(飛田)墓・刑場跡周辺を訪ねる~
天保9年に大塩平八郎父子をはじめ乱の首謀者計19名が磔にされた飛田(鳶田)刑場・墓跡地を訪ねる。
松浦静山の甲子夜話に画かれたこの刑場は現在、跡形もないが同地及び周辺の史跡を訪ね歩く。
2.<日時>
4月28日(日)
受付開始 13:00
集合・出発 13:30
※小雨決行
3.<集合場所>
JR天王寺駅中央改札口前、日本旅行様前あたり
(委員が救民の幟を持って立っております)
4.<案内>
彦坂真一郎氏(本会会員、上方噺研究家)
陸奥 賢先生(観光家、大阪まち歩き大学学長)
5.<行程>
13:30 JR天王寺駅出発~四天王寺西門~一心寺(小西来山墓・霧降の松)~合邦が辻閻魔堂~小西来山十萬堂跡
~鳶田墓跡~松乃木大明神猫塚~智崇院分院~ココルーム(休憩、彦坂氏解説)
16:00頃 大阪メトロ動物園前駅 解散予定
6.<参加費>
500円
7.<問合せ先>
松浦信輝 090-8537-7086
oshio.yomukai@gmail.com

←HOME

2024年3月28日 (木)

『大塩研究90』(2024年3月発行)目次

【巻頭写真】「大塩平八郎終焉の地」碑移設記念展示会の様子…………… 1

松尾壽氏を偲ぶ …………………………………………………井上寛司……3

相蘇一弘氏を偲ぶ ………………………………………………藪田 貫……8

写本『咬菜秘記』・『酊醒録』、埼玉にあり(下) ……………内田 満…13

特別展「大坂の陣と吹田村―橋本家文書展―」を実施して… 池田直子…39

【資料翻刻】「天保年中秘鑑 全」(一)…大塩の乱関係資料を読む部会…45

『天保年中秘鑑』について……………………………………… 藪田 貫…62

「大塩平八郎終焉の地」碑移設記念展示会……………………………………65

洗心洞通信(78……………………………………………………………70

「大塩研究」総目次(第71号~90号)………………………………………75

編集後記 …………………………………………………………………………90

2024年3月27日 (水)

洗心洞通信(78)(『大塩研究』90ー2024年3月発行 所載)

洗心洞通信(七八)

◇九月例会

〇令和五年九月二日(土)午後一時半より

 於 成正寺

◆保田恒雄氏(本会会員)による講演会

演題 「天下の台所の奉行所与力たち」

『浪花の風』にある一節には、「士といえども土着のものは、自然此風に浸潤して廉恥の心薄く、質朴の風なし。これ浪花風俗の大概なり」とある。

 はたして天下の台所大坂で働く奉行所の与力もそうであったのか?

 『金言抄』や与力三宅十郎右衛門の由緒書を紐解きながら、与力の殆どが明治政府に再雇用されており、職務に熱心な「廉恥の心強く、質朴の人」であったと思われる、と述べられた。。

なお、保田氏は放送大学で学ばれ、「大坂と大塩」をテーマに修士課程を修了されたと藪田会長よりご紹介があった。

◆天満家芝楽氏(芝恒雄氏 本会会員)による落語

演題 「佐々木裁き」

 大坂西町奉行佐々木信濃守と桶屋の子忰(高田屋四郎吉)との頓智問答。

 子供達の裁判ごっこでその裁きに感心した奉行が、四郎吉と父親を奉行所に呼び質問をするが、四郎吉の返事にますます感心し士分に取立てられる。

 今回は例会の新企画として落語を演じていただいたが、皆様とても楽しんでおられる様子であった。 

〔出席者〕 計 二五名

(文・浅田 淑、写真・松浦信輝)

B_20240327180001
写真: 藪田会長、保田氏、芝氏

 

◇十一月例会

〇令和五年十一月九日(木)午後二時より午後四時

   同 十一月十日(金)午前十時より午後三時

 於 大阪市西区靭会館

「大塩平八郎終焉の地」碑移設記念展示会

 『大塩平八郎と大阪』と題して、終焉の地に縁の靭にて大塩に関する貴重な品々の展示と説明会を開催した。

詳細は本号六五ページの展示会詳細を参照されたい。

〔出席者〕 両日で延べ五四名 (松浦信輝)

会員からの情報

『大阪の歴史』九四号に大塩事件関係図書二編の批評が掲載される

令和五年三月末発行の『大阪の歴史』(大阪市史編纂所発行)の「新刊図書紹介」欄に、酒井一前会長と現会長藪田の著書がそろって取り上げられました。「大塩事件研究会の初代・二代目会長による大塩関連の書籍としてこの欄に取り上げる」との、ことわりが付いています。

筆者は大阪市史編纂所で長く勤務され、現在は、顧問的立場で関わっておられる野高宏之氏(奈良県立大学教授)。大坂市制、とくに町奉行所与力・同心の研究者として高名。

まず酒井一氏の遺稿集『日本の近世社会と大塩事件』では、酒井前会長に呼ばれて大塩事件研究会で町奉行所与力の話をしたとういう回想を冒頭に置き、四部構成の論文集を紹介する。注目されるのは、「酒井さんは常に市民と近いところに身を置き」、「叙述は血の通った文章である」「中心からはずれた場所への関心がある」といった総括的な批評。個人的には、いちいち納得できる指摘である。

小著『大塩平八郎の乱』では、構成が幸田成友の『大塩平八郎』と異ならないオーソドックスな手順であることを指摘し、さらに実証的な内容でありながら、きわめて思索的であるとして、その末に導きだしたのが「大塩の世界」だと評価する。さらに酒井氏が示した大塩の乱研究の課題を引き、それが小著の指針であり、課題であったと結ぶ。「酒井さんが残された宿題をみごとに果たされた」という賛辞はもったいない気がするが、新旧会長の本を並べて紹介するというアイデアには著者としても、二代目会長としても大満足である。ありがとうございました。(藪田 貫)

 

◆本会藪田貫会長による講演会

歴史講演会「古文書が語る東大阪の歴史と魅力」

〇令和五年十一月十二日(日)午後二時~四時四五分

於 東大阪市立東体育館大会議室 参加者約五十名

第一部「西谷さくに出会う ~古文書の中の女性~」

藪田貫氏(関西大学名誉教授・本会会長) 

天保十三年、大坂近郊の河内古市村(現大阪府羽曳野市)の商家に生まれた西谷さく。二一歳で夭折した彼女の日記をもとに、当時の女性の教育、家付き娘の婚姻等、江戸時代の商家の内向の話を伺った。旧家での文書調査の話も興味深い内容だった。(山本珠美)

 

◆旧中西家住宅 秋の特別公開

〇令和五年十一月二二日()から同三十日()

 於 吹田市岸辺 旧中西家住宅

 普段は非公開の同家離れ座敷の襖絵、江戸時代から伝わる掛軸、茶道具類など展示の中、「洗心洞連斎」の署名のある大塩の七言絶句の掛軸が注目を浴びていた。

 吹田市立博物館で開催中の「大坂好みを描く」に合わせて、田能村竹田、篠崎小竹など大塩ゆかりの文人の書画も公開され、興味を引いた。吹田市によると期間中、二五一名が参加とのことであった。(松浦信輝)


B_20240327180002 写真: 洗心洞連斎筆・七言絶句掛軸

◆本会会員による常松隆嗣氏による講演会

〇令和五年十一月二六日(日)十四時から

於 枚方市立鍵屋資料館

演題 「名所を訪ねる大名・旗本たち」

大坂在住の武士が巡見や寺社参詣として、淀川流域の名所を訪ねた様子について言及。上は大坂城代、定番、加番、奉行などの大名・旗本から下は与力・同心までが歩いた記録が寺や村に残されている。

参加者二六名 (松浦信輝)

 

◆本会藪田貫会長他による講演会

演題「井上関右衛門と堺の鉄炮鍛冶」

○令和五年十二月二日(土)

於 堺市産業振興センターイベントホール

鉄炮鍛冶屋敷のオープン(令和六年三月三日)を前に、堺市・関西大学主催の講演会「いま、よみがえる鉄炮鍛冶屋敷」が開催された。参加者約百名。

藪田貫先生(本会会長)による右記の基調講演の後、CGによる火縄銃製作の可視化(林 武文先生、関西大学)、鉄炮鍛冶屋敷の建造物および発掘調査の成果(岡本 茂氏、相馬 勇介氏、いずれも堺市文化財課)の各報告があった。

 なお、鉄炮鍛冶屋敷については、後日、井上家の方をお招きして、大塩の例会でも藪田先生にご講演いただく予定である (大塩祥三)

 

◆本会藪田会長他による講演・シンポジウム

『平野屋新田屋敷跡 総合調査報告書』刊行記念シンポジウム

〇令和五年十二月二三日(土)十三時から

 於 大東市立総合文化センター多目的小ホール

藪田会長による「平野屋新田会所跡の語るもの ビフォー・アフター」と題した大坂船場豪商による新田開発経営と浄土真宗信仰との関係の講演があった。その他、大東市史編纂委員の講演、同生涯学習課の方の報告とパネルディスカッションがあった。

参加者約百ニ十名 (松浦信輝)

 

◇大塩に関する書籍紹介

伊東 潤『浪華燃ゆ』講談社 二〇二三

 歴史小説、ノンフィクション、さらに推理小説作家でもある著者の大塩平八郎を画いた近刊小説。

耶蘇教徒逮捕、奸吏糾弾、似非僧侶、破損奉行糾弾、乱と靭美吉屋での爆死事件そのものより、平八郎と関わる近藤重蔵、頼山陽、高井山城守実徳、矢部駿河守定謙、内山彦次郎、坂本鉉之助らとの人間模様が描かれており、興味深く読める内容である。(松浦信輝)

 

谷 治宇『へんこつ』角川春樹事務所 二〇二一

編集者から漫画原作者となった著者の小説作品。

大塩平八郎与力時代の文政三年(一八ニ〇)が舞台。材木商、米屋、油屋と海産物問屋業を手広く営む豪商杣屋(そまや)徳兵衛と大坂東町奉行彦坂和泉守紹芳、西町奉行所与力弓削新右衛門との癒着を正す平八郎を画く。坂本鉉之助も登場して重要な役割を果たしている。

(松浦信輝)

←HOME 

2024年3月24日 (日)

4月15日「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内 及び 5・6月予定(2024.3.24)

寒暖差の大きな日々が続いていますが春ですね。淀川河川敷の堤防では、つくし採りを楽しむ親子を見かけるようになりました。

さて、318日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、17名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。くずし字の「浪華緑林 二』は悪戦苦戦が続いていますが、皆さん、わかる癖字が徐々に増えてきた様子です。

次回4月度の読む部会を下記の通り行いますので、ご出席ください。

併せて、5・6月の予定をお知らせします。

次回

◆日 時           令和6年4月15日(月) 18002000 

◆場 所            大阪市立北区民センタ- 第2会議室

大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

☆感染症対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

 ◆テキスト      くずし字「浪華緑林 二」    7頁  右側 前から2行目 助次郎…

               翻刻文 「新修大阪市史史料」 248頁   上段  11. 金銀出入りの…

          ☆3月は読めていません。 

 ◆講師           藪田 貫 (本会会長)

 ◆参加費           500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

 ◆5月・6月の予定

    ①5月20日(月)午後6時~、②6月17日(月)午後6時~

 

令和6324

530-0053       大阪市北区末広町1-7   成正寺内 大塩事件研究会 

お問合せ先        大塩祥三 (080-1433-3642)(前月まで内田正雄氏でしたが、交代しました。よろしくお願いします)。

←HOME 

2024年3月13日 (水)

令和6年3月30日大塩中斎忌記念行事と総会のご案内(2024.3.13)

春寒の候 ご壮健にお暮らしのことと思います。

さて 今年度の大塩関係者の慰霊法要及び記念講演会・総会を下記により開催致します。

皆様のご出席を宜しくお願い申し上げます。

        記

1. 日 時  330(土)  1330

2. 場 所 大塩家菩提寺 成正寺  06-6361-6212

  JR環状線天満駅から南へ徒歩15

  メトロ南森町駅から⑥出口を北へ 一筋目西へ

3. 大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要

       成正寺様主催      1330

4. 記念講演 「知られざる豪商・加島屋の住まいと暮らし」    14時15

  講師 谷 直樹先生(大阪市立大学名誉教授)

NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主人公モデル広岡浅子とともに話題になった「加島屋広岡家」。大名貸しで名を上げ、幕末に鴻池家と並び称せられた豪商の住まいと暮らしを紹介する。

5. 大塩事件研究会 総会       1550

6. 参加費 500円            20243

    〒530-0053  大阪市北区末広町1番7号 

成正寺内    大塩事件研究会 会長 藪田 貫

 (お問合せ)    内田正雄  06-6877-2590

←HOME

2024年2月22日 (木)

令和6年2月10日例会・講演会の記録 (2024..2.22)

◇ニ月例会

◆松永友和氏による講演会

演題 大塩事件と坂本鉉之助 -「乱」を鎮圧した武士の生涯-

〇令和六年二月十日(土)午後一時半より

 於 成正寺

    二月の例会は松永友和氏(徳島県立博物館学芸員、会員)を招いて、乱を鎮圧した坂本鉉之助と大塩平八郎との関係、鉉之助の著書、坂本家の系譜、大阪市中央区の大倫寺にある鉉之助の墓と顕彰碑「剛毅君之碑銘」に関する講演をいただいた。また、当日は澤田平氏(会員)による、火縄銃と関係書物の展示紹介もあった。

〔出席者〕三十名 (文・松浦信輝、写真・松浦信輝、宮元正博)
240210b240210b_20240222180201 
左:松永先生                    右:大塩父子墓前で藪田先生と松永先生

←HOME


2024年1月25日 (木)

2月19日「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内

今年最大の寒波が襲来と報じられていますが、地震被災地の方々が心配です。

さて、本年最初の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、17名が出席し115(月)に大阪市北区民センタ-で行われました。

くずし字は今回より『浪華緑林』に入り、皆さん苦戦しているようです。

また 今回は学習会を早めに切り上げ、終了後に新年会兼懇親会を行ないました。

コロナのため久しぶりの実施ですが、学習会の席では話せない、家族の近況報告・大塩研究会への入会裏話などあり、大いに盛り上がりました。

次回

◆日 時  令和6219日(月) 18002000 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆インフルエンザ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

◆テキスト くずし字「浪華緑林」    2頁  左側 後ろ4行目 1.小普請組・・・                                   

     翻刻文 「新修大阪市史史料」 244頁   上段  6. 町奉行所、…  

          ☆1月は読めていません。 

 

◆講師   藪田 貫 (本会会長)

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和6年1月24日

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

      次回から世話役が 大塩祥三 に変わります。よろしくお願いします。

←HOME       

2024年1月 3日 (水)

「大塩の乱関係資料を読む部会」令和6年1―3月予定のご案内

明けましておめでとうございます

「大塩の乱関係資料を読む部会」令和6年13月の予定をご案内致します。今年も藪田先生ご指導の下、古文書の学習と歴史談義を楽しみましょう。

◆日時
 ① 115日(月)午後6

 ② 219日(月)午後6時   

 ③ 318日(月)午後6時 


◆場所 大阪市立北区民センタ- 第2会義室

    大阪市北区扇町2丁目1-27 

◆テキスト  

 くずし字「浪華緑林」1頁左 天保八酉年・・・

 翻刻文 「新修大阪市史史料」244頁上段 6.


◆講師   藪田 貫先生(本会会長)

◆参加費  500円(会場費・資料代を含む)


  2024年 元旦

 530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

             大塩事件研究会 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME 

2023年12月31日 (日)

令和6年2月「大塩事件研究会」例会・講演会のご案内

迎   春

新春・そして皆様のご健康を心よりお慶び申し上げます。さて「大塩事件研究会」2月例会・講演会を下記の通り実施致します。皆様のご出席を宜しくお願い申し上げます。

        記

1. 日 時  210(土) 午後130

2. 場 所 成正寺   大阪市北区末広町1番7号

  JR環状線天満駅から南へ徒歩15

  メトロ南森町駅から北西へ 徒歩5

  • 出口を北へ 最初の信号を左へすぐ

3. 講演「大塩事件と坂本鉉之助」-「乱」を鎮圧した武士の生涯- 松永友和先生

  徳島県立博物館 学芸係長(学芸員)

  大坂定番与力の坂本鉉之助は、大塩事件を鎮圧した武士として知られています。講座では、坂本の生涯について、諸資料をもとに紹介します。

4. 参加費  500

☆例会後に委員会を行います。委員の方の出席を宜しくお願い致します。   

        2024年元旦

   〒530-0053  大阪市北区末広町1番7号 

  成正寺内    大塩事件研究会 会長 藪田 貫

 (お問合せ)    内田正雄  06-6877-2590

←HOME 

2023年12月26日 (火)

令和6年1月「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内

早いもので、あと数日で今年も終ろうとしています。

日々また朝晩の温度差が大きく、風邪やインフルエンザがはやっているようです。

お互い油断せず、注意して、健康で新しい年を迎えましょう。

 

さて、1218(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、17名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。

くずし字は12月で『天保年中秘鑑』は終了し、1月から新史料『浪華緑林』に入ります。今までよりやや難解のようですが、ガンバリましょう!

 翻刻文は、ご要望により『洗心洞劄記』の「読み下し文」を輪読する予定です。お楽しみに!

 

 ご案内のように1月の学習会は早めに切り上げ、終了後、新年会兼懇親会を行ないます。

 『出席』ご希望の方は、幹事の内田までご連絡下さい。

 

次回

◆日 時  令和6115日(月) 18001850 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆インフルエンザ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

◆テキスト くずし字「浪華緑林」         1頁  左側  天保八酉年四日夕・・・・                                   

     翻刻文 「新修大阪市史史料」 244頁   上段  6. 町奉行所、…  

          ☆12月は読めていません。 

 

◆講師   藪田 貫 (本会会長)

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和5年12月21日

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME 

2023年12月 2日 (土)

令和5年12月「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内

 

早いもので、師走を迎えました。
コロナは収まって来ていますが、日々・朝晩の温度差が大きく、風邪やインフルエンザがはやっているようです。皆さんお互いに注意しましょう。

さて、11月20日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、16名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。

次回の予定は次の通りですので、お知らせします。前回は新しいテキストの配布はありませんでした。

 また 今年は忘年会は無く、来年1月の学習会を早めに切り上げ新年会を行ないたいと思っています。細部が決まりましたらご案内しますので、こちらも楽しみにしていて下さい。

 

次回

◆日 時  令和5年12月18日(月) 18:00~20:00 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆インフルエンザ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

◆テキスト くずし字「天保年中秘鑑」     46頁 左側  御城代 土井大炊頭様

      翻刻文 「新修大阪市史史料」 244頁 上段  6. 町奉行所、…  

                          

◆講師   藪田 貫 (本会会長)

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME   

2023年11月29日 (水)

令和5年11月9・10日 例会(展示会)の記録 (2023.11.29)

◇十一月例会

◆「大塩平八郎終焉の地」碑移設記念展示会

〇令和五年十一月九日(木)午後二時より午後四時

   同 十一月十日(金)午前十時より午後三時

 於 大阪市西区靭会館

 「大塩平八郎と大阪」と題して、大塩平八郎終焉の地である西区靭本町にて大塩に関する貴重な品々の展示会を開催した。平日にもかかわらず多くの方の来場をいただけた。

 藪田会長、会員の方々所蔵の古文書、古地図、掛軸、大塩に関する書籍などの実物の展示と会員による来場者への説明を行った。研究会で毎月行っている「大塩の乱関係資料を読む会」で使う古文書の実物、大塩と交遊が深かった林良斎「主忠信」「致良知」の掛軸と巻子、乱で使用された「救民」の幟(複製)などを展示する中、それらの前で記念撮影されている来場者の姿が多くみられた。

〔出席者〕会員・一般 両日で延べ五四名

(文・松浦信輝、写真・大塩祥三)
B_20231129124601B_20231129124701
会場の全景                       展示された古文書類

1b_20231129124701B_20231129124702
林良齋の書の掛け軸と巻子                救民の幟

←HOME

2023年11月 4日 (土)

令和5年11月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.11.4)

早いもので11月に入り、カレンダ-の残りも2枚となりました。朝晩の温度差が大きく風邪やインフルエンザがはやっているようですがお変わりないことと思います。

さて、10月23日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、14名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。

次回11月度の読む部会を下記の通り行いますので、ご出席ください。

 また 既に案内させていただきましたように、11月9日(木)~10日(金)に靭会館で行なわれるます11月例会『大塩平八郎と大阪』展にも、ご都合が宜しければご出席下さい。

 

次回

日 時  令和5年11月20日(月) 18:00~20:00 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆コロナ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

◆テキスト くずし字「天保年中秘鑑」   40頁  右側 「大塩素行之徒党制札写」

                                   

     翻刻文 「新修大阪市史史料」 241頁 下段  4.享保期、寺社家と…  

                          (10月は読んでいません)

◆講師   藪田 貫 (本会会長)

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和5年11月2日

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME

2023年10月 3日 (火)

『大塩研究89』 (2023年9月発行) 目次

この言葉(36)                 …………………………………………………1

 写本『咬菜秘記』・『酔醒録』、埼玉にあり(中)  ………………………… 内田 満 …3

 大塩と私(24) 香川県多度津町弘濱文庫 塩野てるみさんに聞く…聞き手 藪田 貫・内田正雄・松浦信輝・土井裕子  ……………23

 大塩氏一族の歴史から見た大塩平八郎のルーツと「丸に揚羽蝶」……… 大塩祥三…41

 【資料翻刻】

大塩の乱関係資料を読む部会テキスト「浪華騒乱 全」(二)……大塩の乱関係資料を読む部会  ………………………69

 会員だより「蔵の方隅で見つかった大塩さんの屏風」… 北野奈津子   ………………87

本会藪田貫会長の著書 中公新書「大塩平八郎の乱」に関する感想・意見投稿 ………89

洗心洞通信(77    ………………………………………………………………………94

2022年度会計報告 ………………………………………………………………………103

編集後記  …………………………………………………………………………………104

洗心洞通信(77)(『大塩研究』89ー2023年9月発行 所載)

◇二月例会

◆塩野てるみ先生による講演会

演題「大塩平八郎と林良斎」

〇令和五年二月四日(土)午後一時半より

於 成正寺

講師に香川県多度津町にお住まいの塩野てるみ先生(弘濱文庫代表)をお招きして『大塩平八郎と林良斎』と題した講演をいただいた。

多度津藩の家老である林良斎は、洗心洞で陽明学を学ぶなど大塩平八郎と深い交流があった。大塩は『良斎は孟子のいわゆる教育することをもって大楽とするに足る天下の一英才』(塩野てるみ『林良斎』)と評している。

詳しくは本号二三頁の「大塩と私(二四)」をご覧ください。

〔出席者〕 計 二六名 

Dscn2052b_20231003154301
 講演中の塩野先生

(文・内田正雄、写真・松浦信輝)

 

◇三月例会一八七回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要、記念講演会、総会

三月二五日(土)午後一時三十分より成正寺に於いて、一八七回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要が営まれた。法要の後、帝塚山学院大学教授・福島理子先生による記念講演会、令和五年度大塩事件研究会総会を開催した。

◆法要

有光友昭住職のお導きのもと、成正寺本堂および大塩父子慰霊碑前において、会員他多数の参列者が集うなか、法要が厳かに営まれた。

Photo_20231003155001
 法要の様子

◆福島理子先生による記念講演会

 帝塚山学院大学教授・福島理子先生による「詩に遊ぶ大塩―新出資料が教えてくれること」と題した講演をいただいた。近年、寝屋川市内の旧家で見つかった「大塩平八郎漢詩屏風 一隻 八曲」にある漢詩と刊本『洗心洞詩文』のものとを比較し、その違いから大塩の思いを語られた。第五扇の屏風漢詩には橋本(忠兵衛)宅の名があるが、刊本では友人宅となっている。第五扇にある「藥花」(芍薬)は、刊本では「薫蘭」となっているが、蘭は中国楚の公子屈原が好んだ花である。但し、屈原が『離騒』の中でうたう蘭は、キク科のフジバカマを指し、清らかな香りに清廉潔白を託す。屈原は楚の王を何度も諫めるが誰にも理解してもらえず、追放され、汨羅江に身を投げた。大塩は自らの境遇を屈原に重ねているという。他にこの研究のために購入された「大塩平八郎七言絶句二首詩軸」を会場に展示し、その内容についても解説していただいた。 
Photo_20231003155101
 講演中の福島先生

◆総会

 法要及び講演会に続いて総会を開催。令和四年度事業報告、会計報告、会計監査報告及び今年度事業計画報告が行われた。 

〔出席者〕 計 三六名 (文、写真・松浦信輝)

 

◇五月例会 フィールドワーク「兵庫津ミュージアム観覧と兵庫津を歩く」

 五月二一日(日)午後一時三十分より、神戸市兵庫区でフィールドワークが開催された。案内人は兵庫県企画部地域振興課歴史資源活用専門官の山下史朗氏。

 JR三ノ宮駅中央口コンコースに集合後、神戸市営地下鉄海岸線を利用して中央市場前駅まで移動。まず、そこから徒歩五分の兵庫県立兵庫津ミュージアムの「ひょうごはじまり館」に移動して山下氏の説明を受けながら常設展示を見学した。

 兵庫津は大輪田泊(おおわだのとまり)と呼ばれた長い歴史を持つ港町である。古代の自然が天然の良港の基礎を形成し、奈良時代には行基が港を修築した。そして、平安時代には平清盛が日宋貿易を行い、鎌倉時代には一遍上人などの多くの高僧が活動した。また、室町時代には足利義満が日明貿易の拠点とし、戦国時代には池田恒興(織田信長家臣)が兵庫城を築城。江戸時代には尼崎藩領からのちに幕府領になり、西国街道が通り、海陸交通の接点として賑わう町になった。そして、幕末には開港場となり、兵庫県が誕生する起点になった。

 常設展示を見学後、同ミュージアムの「初代県庁館」に移動し、慶応四年(一八六八)に誕生した兵庫県の初代県庁舎として使われた旧大阪町奉行所兵庫勤番所の復元施設を見学した。その後、初代県庁館の近くを流れる日本最大級の兵庫運河(新川運河)に掛かる大輪田橋を渡り、清盛塚を観覧した。さらに、一遍上人(時宗の開祖)が亡くなった寺と伝えられる真光寺へ向かい、一遍上人廟(県指定史跡)を拝観した。その後、平清盛に縁のある寺として有名な能福寺(天台宗)で、日本三大仏に数えられる兵庫大仏を拝観。西国街道をしばらくウォーキングして、JR兵庫駅で解散した。

 兵庫津の歴史を再発見できる見どころ満載のフィールドワークであった。

 

(主なコース)中央市場前駅(神戸市営地下鉄海岸線)→兵庫津ミュージアム(ひょうごはじまり館→初代県庁館)→清盛塚→真光寺→能福寺(兵庫大仏)→JR兵庫駅(解散)

〔出席者〕 計二十名 
B_20231003155501B_20231003155502
左:兵庫津ミュージアム(ひょうごはじまり館)    右:兵庫津ミュージアム(初代県庁館)

(文、写真・大塩祥三)

 

◇七月例会

◆内田 満氏(本会会員)による講演会

演題「写本『咬菜秘記』・『酊醒録』、埼玉にあり」

〇令和五年七月八日(土)午後一時半より

於 成正寺

 大塩の乱に関わった坂本鉉之助『咬菜秘記』と無名氏『酊醒録』、この関西で生まれた二書が、誰によって、どの様な経路で遠く隔たった関東の蘭方産科医の小室家の書棚へ到達したかと言う数奇な運命を明らかにする。小室家で学んだ安藤文澤が鳥羽藩稲垣侯の侍医として侯の大坂加番に随行し、坂本鉉之助と親交を結んだことに始まると述べられた。

『咬菜秘記』は文澤筆写本を好古家であった五代小室元長が借用・筆写した小室家筆写本(埼玉県立文書館蔵)、文澤から引き継いだ長男安藤太郎経由の筆写本(国会図書館蔵稀覯本)が存在する。『酊醒録』についても鳥羽藩家老家の筆写本を文澤が後日入手し、さらにそれを五代元長が写した小室家筆写本(埼玉県立文書館蔵)となる。その他に、別ルートの写本が国文学研究資料館と大阪府立中之島図書館にもあると言う。詳しくは大塩研究第八八号三頁及び本号三頁(次号に続く)をご覧ください。

〔出席者〕  計二一名
237-3b_20231003155801237-4b_20231003155901
左:講演中の内田氏と会場の様子             右:内田氏と藪田会長

(文、写真・松浦信輝)

 

◇会員からの情報

◆本会藪田貫会長他による講演・シンポジウム

演題「幕末堺研究の可能性 鉄砲・大砲・台場のまち」

〇令和五年三月四日

於 堺市堺区 開口神社瑞祥閣

 昨年十月の関西大学での堺鉄炮鍛冶屋敷開設イベント(『大塩研究』第八六号八四頁参照)に続く、堺の鉄砲鍛冶井上家関連の堺台場研究会主催の講演・シンポジウム。申し込み先着順で六五名が出席した。

〇内容

講演①「幕末期、堺の鉄砲鍛冶と七堂浜丁打場」藪田 貫先生(本会会長)

 大塩の乱の武器であった百目筒と棒火矢から、堺における鉄砲鍛冶の歴史を紹介。井上関右衛門家の躍進・大筒作成と七堂浜での試射、井上家の鉄砲受注数の推移や注文主について同家に残された資料を用いて説明された。井上家の鍛冶屋敷が堺の中心市街地より離れた位置にあったために第二次世界大戦での空襲被害を免れて、貴重な資料が残されたという。鉄砲だけでなく堺の歴史を知る上でも大変重要な文献であると述べられた。

講演②「堺台場と大砲 堺奉行・川村修就の日記から」後藤敦史先生(京都橘大学准教授)

 天保十四年に初代新潟奉行を務めた後、嘉永五年に堺奉行となった川村は、ペリー来航によって危機意識を高めた。堺に大筒を配備、台場を築く計画を推進。大坂町奉行となった安政元年にロシア艦隊大坂湾来航に対峙し、長崎奉行時代にも欧米の海防・軍事に関する知識を得る。川村は幕府御庭番家柄で、家督を継ぐ前後の天保八年の日記に大塩の乱の事を書いている。詳しくは大塩に関する書籍紹介欄をご覧ください。

座談会「幕末堺研究の可能性 鉄砲・大砲・台場のまち」

 藪田 貫氏、後藤敦史氏、小林和美氏(堺市世界遺産課)による座談会が設けられた。

 尚、「堺鉄炮鍛冶屋敷ミュージアム」は令和五年度にオープンの予定。            (松浦信輝)

 

◆「大阪の日本画」展

○会場・会期 大阪中之島美術館・令和五年一月二一日~四月二日/東京ステーションギャラリー・四月十五日~六月十一日

○内容

明治から昭和前期にかけて大阪を拠点に活動した画家の作品を集めた展覧会。大塩平八郎に関連する作品が出品されていたので紹介する。

菅(すが)楯彦(たてひこ)《浪速文人図》昭和十四年

 近世の大坂にゆかりの文人九名が人物図と各人の詩歌や句とともに描かれている。明治十一(一八七八)年生まれの「楯彦が理想とする文人世界が表現された作品」(展覧会図録より)。

 大塩の人物図に添えられていた詩は、

口吐太虚容世界太虚入口又成心々與太虚本一物 中斎

 大塩以外の八名の文人は、井原西鶴、片山北海(ほっかい)、下(しも)河(こう)辺(べ)長(なが)流(る)、契沖、中井履軒、近松門左衛門、上田秋成、与謝蕪村。

 また、洗心洞門人であった田(た)能(の)村(むら)直(ちょく)入(にゅう)、田結庄(たいのしょう)千(せん)里(り)(但馬不動次郎)の作品も数点ずつ展示されていた。

(山本珠美)

◆本会会員志村清氏による講演会

演題「大塩平八郎の乱と西村履三郎」

○開催日 令和五年四月二十日(木)午後六時三十分~八時

於 八尾市文化会館プリズムホール 参加者 約二十名

主催 八尾市観光ボランティアガイドの会

○内容

 「大塩平八郎の乱」の概略説明の後、八尾周辺の門人について、豊富な資料を元に解説。特に弓削村西村履三郎の乱後の顛末及び履三郎死後(逃亡先の江戸で客死)の家族の行く末を幼い二人の息子の数奇な運命を中心に詳しく語られた。

 紹介された門人ゆかりの地の建物や遺物のほとんどが現存していないことに衝撃を受け、語り継ぐことの大切さ、記録することの重要性を強く感じた。 (山本珠美)

 

◆吹田市立博物館特別展『大坂の陣と吹田村』―橋本家文書展―及び本会藪田貫会長他による講演

〇令和五年四月二九日~六月四日

於 吹田市立博物館 参加者 八十名

今回取り上げられた橋本家は織豊期から明治期まで吹田の旗本竹中家の庄屋を務めた由緒家。博物館の調査で戦国大名の正文(実物の文書)や近世の文書が吹田を知る貴重な史料群であることが確認され、展示されている。

 文政・天保期の橋本清太夫は大塩平八郎と交遊が深く橋本家で大塩が歓待を受けた礼状が展示されている。この文中では叔父宮脇志摩とともに大塩宅を訪れることをお待ちしているとも書かれている。また、清太夫の長男磯五郎と次男文三郎は「洗心洞」で学んだ時期もあったが、大塩の乱の時には既に退塾しており、乱には参加していない。

講演①「歴史遺産としての旧家」四月二九日 藪田貫(本会会長)

一旧家とは何か 鉄砲鍛冶屋敷井上関右衛門家・池守田中家を例に、建造物として既に歴史遺産。更に秘めている古文書・美術品に注目。

二「大坂の陣」と由緒 大道村沢田家などを例に苗字・帯刀(身分は郷士として)が許された。

三殿様に妬まれる旧家 吹田橋本家と旗本竹中氏。竹中家に功績があったが、役儀御免となり、苗字帯刀・屋敷地免除の免許状を取り上げられる。長男橋本磯五郎が江戸の老中へ駕籠訴を行なった。

展示期間中に日を変えて次の各講演が順次開催された。

講演②「大坂の陣をめぐる武士の戦い、住民の戦い」宮本裕次(大阪城天守閣館長)

講演③「荒木村重と戦国の吹田津」天野忠幸(天理大学准教授)

講演④「『橋本家文書』の高山右近禁制と北摂の戦国時代」中西裕樹(京都先端科学大学特任准教授)

歴史講座「橋本磯五郎、駕籠訴におよぶー由緒家を守るー」池田直子(吹田市立博物館副館長)   (内田正雄)

 

◆朝日新聞に大塩に関係する記事が掲載

朝日新聞 大塩檄文と国定忠治 

〇掲載日 令和五年三月十三日付 夕刊

「まちの記憶 天神橋筋商店街・600店舗 大塩平八郎ゆかりの地」

 真実かどうかは定かでないが、妙なリアリティーがあるとして、西の大塩平八郎と東の国定忠治を結びつける挙兵話が紹介されていた。

 大塩平八郎が乱を起こす年の正月早々、平八郎の使者が檄文と手紙を携えて、国定忠治が立てこもる上州赤城山までやってきた。「我々の挙兵に同志として参加してもらえないか」と使者。忠治は挙兵に参加しても構わないと思ったが、参謀格の子分が「挙兵のはかりごとがあいまい。成功するとは思われない。参加すれば、我々国定一家は壊滅してしまう」と助言し、計画は実現しなかったそうだ。             (小森己智子)

 

◆読売新聞に大塩に関する記事が掲載

大塩平八郎 漢詩の掛け軸 京都で発見

〇掲載日 令和五年四月二九日付 朝刊 

三月の成正寺での法要に続く帝塚山学院大の福島理子教授の記念講演「詩に遊ぶ大塩―新出資料が教えてくれること」で紹介され、取材を受けた漢詩の掛け軸である。この軸は今年二月、京都市内の骨董商で福島教授が見つけたもので、七言絶句の漢詩二首が三行にわたって書かれている。大塩が早朝の大川散策での風景を読んだもので、福島教授は「古典の知識も盛り込み、教養の高さが表れている」と話された。藪田会長は「乱のきっかけになった天保の飢饉前の作品ではないか」、乱を起したにも関わらず「大塩の志に共感し後世に伝えようとした人が多かった」ために書が残されたのではと感想を述べられている。              (松浦信輝)

 

◇大塩に関する書籍紹介

◆小松重男『幕末遠国奉行の日記 御庭番川村修就(ながたか)の生涯』中公新書 一九八九

三月に堺台場シンポジウムで藪田会長と同時に講演された後藤敦史氏紹介の御庭番・遠国奉行川村修就の日記に関する新書。後に初代新潟、堺、大坂、長崎などの遠国奉行を務めた人物だが、家柄は幕府御庭番である。修就がこの仕事の家督を継ぐ前後の日記に、大塩の乱のことが僅かだが出てくる。それは以下の天保八年の日付である。

二月二十三日、大坂表における大塩平八郎の事件を聞いた。(さすが御庭番家筋だけに正式の注進がくる前に情報をキャッチしている)

同月二十六日、大坂表より注進がくる。

同月二十八日、大坂表より二度目の注進がくる。同日、倉地久太郎(小十人格御庭番)と村垣与三郎(同前)の両名が大坂表への内々遠国御用を命じられた。

少し古いものだが、事件当時の江戸における御庭番の情報入手の速さと動きを知ることが出来る著書である。                  (松浦信輝)

◆石川九楊『思想をよむ、人をよむ、時代をよむ』ミネルヴァ書房 二〇二一

 書家・書道史家の著者が歴史上の二十五人の書をとりあげ、その書き手の書体から個人的性癖、背う時代、さらにはそれらを通して表現の思想まで覗見できると述べている。大塩平八郎の書、荀子識語「以仁心説以学心徳以公心辨此雖荀子語實学人永範」(大阪城天守閣蔵)については、「文字の一点一画をゆるがせにしないその書きぶりは圧巻である」「その規則正しい筆毫の開閉のリズム、手応えの確かさを感じるとき、大塩平八郎の乱なるものが義憤―正しい憤りに発したものであることを、まざまざと知ることになる」と書の写真と共に述べている。                  (松浦信輝)

◆菱岡憲司『大才子 小津久足―伊勢商人の蔵書・国学・紀行文』中央公論新社 二〇二三

 江戸店持ちの伊勢松坂の富商小津(おづ)久足(ひさたり)(一八〇四~五八)は、曲亭馬琴の友人であり、本居宣長の孫弟子にして、大蔵書家。また四十六点の紀行文を残す。久足の多様な営みを通して、近世社会の実相に迫るのが本書。ちなみに映画監督の小津安二郎は異母弟の孫である。

 久足は紀行文『ぬさぶくろ日記』の中で、大塩の乱に言及している。乱の翌年の天保九年、尊延寺村を訪れた久足は、平八郎がこの尊延寺村で閑居していたならば、文名は高くなったろうに、あろうことか政道を批判し、公儀を恨むとは、「狂人に似たるしわざなり」と手厳しい。しかし、「大坂人などは、かの平八郎がためにからきめにあひながら、猶たふとみて大塩さまととなふるは、いとあやし」と、大坂人が今もなお「大塩様」と慕っていることを伝えていて、興味を引く。   (小森己智子)

2023年10月 2日 (月)

令和5年9月2日 例会・講演会の記録(2023.10.2)

◇九月例会

〇令和五年九月二日(土)午後一時半より

 於 成正寺

◆保田恒雄氏(本会会員)による講演会

演題 「天下の台所の奉行所与力たち」

『浪花の風』にある一節には、「士といえども土着のものは、自然此風に浸潤して廉恥の心薄く、質朴の風なし。これ浪花風俗の大概なり」とある。

 はたして天下の台所大坂で働く奉行所の与力もそうであったのか?

 『金言抄』や与力三宅十郎右衛門の由緒書を紐解きながら、与力の殆どが明治政府に再雇用されており、職務に熱心な「廉恥の心強く、質朴の人」であったと思われる、と述べられた。。

なお、保田氏は放送大学で学ばれ、「大坂と大塩」をテーマに修士課程を修了されたと藪田会長よりご紹介があった。

 

◆天満家芝楽氏(芝恒雄氏 本会会員)による落語

演題 「佐々木裁き」

 大坂西町奉行佐々木信濃守と桶屋の子忰(高田屋四郎吉)との頓智問答。

 子供たちの裁判ごっこでその裁きに感心した奉行が、四郎吉と父親を奉行所に呼び質問をするが、四郎吉の返事にますます感心し、士分に取り立てられる。

 今回は例会の新しい企画として落語を演じていただいたが、皆様とても楽しんでおられる様子であった。

   (文・浅田 淑、写真・松浦信輝)

Dscn2645Dscn2655
左:保田恒雄氏                     右:天満家芝楽師匠
Dscn2650-1Dscn2673
左:講演会風景                    右:藪田会長と講師のお二人

←HOME






2023年9月30日 (土)

令和5年10月ー12月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.9.30)

朝晩は大分涼しくなりましたが、まだ暑い日が続くようです。また台風も心配ですね。

さて10-12月の「大塩の乱関係資料を読む部会」を下記の通りご案内致します。

        記

23 年 ① 1023日(月)午後6時 ②会議室 既報で10月16日とお伝えしたのは間違いです。申し訳ありません)

   ② 1120日(月)午後6時 ②〃

   ③ 1218日(月)午後6時 ②〃

◆場所 北区民センタ- 第2 会義室

    大阪市北区扇町2丁目1-27 

◆テキスト   

    くずし字「天保年中秘鑑」33頁 右1行目

    翻刻文 「新修大阪市史史料」241頁下段 4.

◆講師   藪田 貫先生(本会会長)

◆参加費  500円  

 2023年927

530-0053

  大阪市北区末広町1-7  成正寺内

             大塩事件研究会 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590

←HOME

2023年9月22日 (金)

令和5年11月例会(展示会)のご案内(2023.9.22)

初秋の候、健やかにお過ごしのことと思います。

さて 大塩事件研究会11月例会(大塩平八郎と大阪 展示会)を下記にて開催致します。

特に時間を定めた会合等はありませんので、各人コロナ対策をお取りの上、自由にご観覧下さるよう宜しくお願い致します。

        記

1.期 間  令和5 11月 9(木) 14時~16時 展示説明会 ①1430

          1110日(金) 10時~15時  同上  ①1100~ ②1330

2.会 場  靭会館 1階 会議室

大阪市西区靭本町1丁目9-25

         大阪メトロ中央線・4つ橋線 本町駅 28番出口 徒歩5

 

3.テ-マ  「大塩平八郎終焉の地」碑 移設記念展示会

『大塩平八郎と大阪』

大塩平八郎終焉の地」碑が、靭公園の一画に移設されてまもなく2年半を迎えます。

全国の有志から提供された浄財とともに、地元である西区靭連合振興町会の全面的な協力を得ることで、「終焉の地」碑の移設が実現したのですが、それは同時に、大塩平八郎の乱を語る重要な場が新たに生まれたことでもあります。

4.観覧料    無料

                                            20239

   〒530-0053  大阪市北区末広町1番7号 成正寺内

  大塩事件研究会 会長 藪田 貫

 (お問い合わせ)  内田正雄  06-6877-2590

ポスターのPDFファイルをご覧ください(下記をクリックしてください)

ダウンロード - 2023e5a4a7e5a1a9e5b195e7a4bae38381e383a9e382b72028129.pdf

←HOME

令和5年10月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.9.22)

 9月も20日を過ぎましたが、未だに厳しい暑さが続いています。線状降水帯による集中豪雨の報に心を痛めるこの頃です。

さて、9月18日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、藪田先生は海外ご出張のため欠席でしたが14名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。

 

 今回も『天保年中秘鑑』では『漢詩』、『相撲興行の取組表』、『徘徊之連火』など、くずし字の読み方、背景にある事柄について、難解な部分が多くありました。

 そのような訳で今回は、事前に小森さんが起こしてくれた翻刻文を配布し、皆さんが調べてくれた内容を披露し、松本さんのアドバイスを得て、初めて理解出来たところも多くありました。

 

 次回の予定は以下の通りですので、ご都合が宜しければご出席下さい。

 

次回

◆日 時  令和5年10月16日(月) 18:00~20:00 → 16日は間違いで、23日が正しい開催日です。申し訳ありません

 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆コロナ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

◆テキスト くずし字「天保年中秘鑑」   33頁  右側 1行目 六月晦日江戸行

                                   

      翻刻文 「新修大阪市史史料」 241頁 下段  4.享保期、寺社家と…  

                          (9月は読んでいません)

◆講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長)

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                           令和5年9月21日

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME

2023年8月 6日 (日)

令和5年9月2日 例会・講演会のご案内(2023.8.6)

大塩事件研究会9月例会・講演会を下記にて開催致します。各人コロナ・熱中症対策をお取りの上、ご出席を宜しくお願い致します。

        記

1. 日時  92(土) 1330分~

2. 場所 成正寺

 大阪市北区末広町1番7号 06-6361-6212

  JR環状線天満駅から南へ  徒歩15

  メトロ南森町駅から⑥出口を北へ 一筋目西へ

 

3. 講演 「天下の台所の奉行所与力たち」

  講師  保田恒雄氏(本会会員) 
  士といえども土着のものは、利益に走り、廉恥の心薄く、質朴の風なしといわれた。奉行所の与力は・・・

4. 落語 「佐々木裁き」

  演者  天満家芝楽氏(芝恒雄 本会会員)

  大坂西町奉行佐々木信濃守と桶屋の小倅との頓智問答。さて 裁きは如何に・・・

5. 参加費 500円 

                  20238

    〒530-0053  大阪市北区末広町1番7号 

成正寺内    大塩事件研究会 会長 藪田 貫

 (お問合せ)    内田正雄  06-6877-2590

←HOME

令和5年9月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.8.6)

毎日耐えられない暑さですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、7月17日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、暑さのためか、やや少なめでしたが13名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。

今回も『天保年中秘鑑』の中で「諸人雑談」「大塩父子最期」として記載されている『狂歌』、「川崎相撲興行」の『取組表』などの、くずし字の読み方、背景にある事柄について、色々と意見交換を行ない、初めて理解出来たところもありました。

さて、次回ですが、 8月は恒例により夏休みとし、次回は下記にて実施します。
コロナ禍はまだ終らず、それ以上に熱中症にご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

 

次回

◆日 時  令和5年9月18日(月・祝) 18:00~20:00 

 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆コロナ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

◆テキスト くずし字「天保年中秘鑑」   26頁  左側 1行目 嘲塩平 より

                                   

      翻刻文 「新修大阪市史史料」 241頁 下段  4.享保期、寺社家と…  

                          (7月は読んでいません)

◆講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長)はご出張でお休みの予定。 

 

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和5年7月19日

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME

2023年7月12日 (水)

令和5年7月8日例会 内田満氏(本会会員)講演会記録 (2023.7.12)

講演会

 演題 写本『咬菜秘記』・『酊醒録』、埼玉にあり -稀觀本二書、二冊目の軌跡-

○令和五年七月八日(土)午後一時半より

○於 成正寺

 大塩の乱に関わった坂本鉉之助『咬菜秘記』と無名氏『酊醒録』、この関西で生まれた二書が、誰によって、どの様な経路で遠く隔たった関東の蘭方産科医の小室家の書棚へ到達したかと言う数奇な運命を明らかにする。小室家で学んだ安藤文澤が鳥羽藩稲垣侯の侍医として侯の大坂加番に随行し、坂本鉉之助と親交を結んだことに始まると述べられた。

『咬菜秘記』は文澤筆写本を好古家であった五代小室元長が借用・筆写した小室家写本(埼玉県立文書館蔵)、文澤から引き継いだ長男安藤太郎経由の写本(国会図書館蔵稀覯本)が存在する。『酊醒録』についても鳥羽藩家老家の筆写本を文澤が後日入手し、さらにそれを五代元長が写した小室家筆写本(埼玉県立文書館蔵)となる。その他に、別ルートの写本が国文学研究資料館と大阪府立中之島図書館にもあると言う。詳しくは大塩研究第八八号三頁及び近刊の第八九号をご覧ください。

〔出席者〕 計二一名(文、写真・松浦信輝)

237-1b 237-2b

左右共:内田満先生

237-3b 237-4b
左:講演会風景                  右:藪田会長と内田先生

←HOME

2023年6月24日 (土)

令和5年7~9月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.6.24)

6月17日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、16名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。 

今回も『天保年中秘鑑』のくずし字の読み方、大塩の乱について、歴史的な背景などを、藪田先生のアドバイスを受けながら意見交換をし、楽しく過ごしました。

 7~9月度は下記の実施予定ですが、コロナや熱中症にご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

1.7月度

◆日 時  令和5年7月17日(月・祝) 18:00~20:00 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第4会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 ☆コロナ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

◆テキスト くずし字「天保年中秘鑑」   19頁  右側 1行目 大筒玉薬入之図

                         (今回配布分)          

      翻刻文 「新修大阪市史史料」 241頁 下段  4.享保期、寺社家と…  

                          (6月は読んでいません)

◆講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長) 

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

2.以降の実施予定

◆8月度は夏休み

◆9月度 18日(月・祝)、午後6時、第②会議室

以上

 

                        令和5年6月22日

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590

←HOME

2023年6月14日 (水)

令和5年7月例会・講演会のご案内(2023.6.14)

大塩事件研究会7月例会・講演会を下記にて開催致します。各人コロナ・熱中症対策をお取りの上、ご出席を宜しくお願い致します。

        記

1.日時  78(土) 午後130分~

2.場所 成正寺   大阪市北区末広町1番7号

    JR環状線天満駅から南へ 徒歩15

メトロ南森町駅から北西へ  徒歩5

  • 出口を北へ 最初の信号を左へすぐ

 

3.講演 「写本『咬菜秘記』『酊醒録』、埼玉にあり-稀觀本二書、二冊目の軌跡-」

講師  内田 満先生(本会会員)

大塩平八郎の乱を扱った『咬菜秘記』と『酊醒録』は関西で生まれ、大坂加番に随行した鳥羽藩侍医安藤文澤を介し、師である埼玉の在村蘭方産科医小室家の蔵書となった。

4.参加費 500

                          20236

   〒530-0053  大阪市北区末広町1番7号 

成正寺内    大塩事件研究会 会長 藪田 貫

 (お問い合わせ)  内田正雄  06-6877-2590

←HOME

2023年6月 1日 (木)

5月度例会・フィールドワーク「兵庫津ミュージアム観覧と兵庫津を歩く」の記録

 五月二一日(日)午後一時三十分より、神戸市兵庫区でフィールドワークが開催された。案内人は兵庫県企画部地域振興課歴史資源活用専門官の山下史朗氏。

 JR三ノ宮駅中央口コンコースに集合後、神戸市営地下鉄海岸線を利用して中央市場前駅まで移動。まず、そこから徒歩五分の兵庫県立兵庫津ミュージアムの「ひょうごはじまり館」に移動して山下氏の説明を受けながら常設展示を見学した。

 兵庫津は大輪田泊(おおわだのとまり)と呼ばれた長い歴史を持つ港町である。古代の自然が天然の良港の基礎を形成し、奈良時代には行基が港を修築した。そして、平安時代には平清盛が日宋貿易を行い、鎌倉時代には一遍上人などの多くの高僧が活動した。また、室町時代には足利義満が日明貿易の拠点とし、戦国時代には池田恒興(織田信長家臣)が兵庫城を築城。江戸時代には尼崎藩領からのちに幕府領になり、西国街道が通り、海陸交通の接点として賑わう町になった。そして、幕末には開港場となり、兵庫県が誕生する起点になった。

 常設展示を見学後、同ミュージアムの「初代県庁館」に移動し、慶応四年(一八六八)に誕生した兵庫県の初代県庁舎として使われた旧大阪町奉行所兵庫勤番所の復元施設を見学した。その後、初代県庁館の近くを流れる日本最大級の兵庫運河(新川運河)に掛かる大輪田橋を渡り、清盛塚を観覧した。さらに、一遍上人(時宗の開祖)が亡くなった寺と伝えられる真光寺へ向かい、一遍上人廟(県指定史跡)を拝観した。その後、平清盛に縁のある寺として有名な能福寺(天台宗)で、日本三大仏に数えられる兵庫大仏を拝観。西国街道をしばらくウォーキングして、JR兵庫駅で解散した。

 兵庫津の歴史を再発見できる、見どころ満載のフィールドワークであった。

(主なコース)中央市場前駅(神戸市営地下鉄海岸線)→兵庫津ミュージアム(ひょうごはじまり館→初代県庁館)→清盛塚→真光寺→能福寺(兵庫大仏)→JR兵庫駅(解散)

B_20230601174001B_20230601174101
左:兵庫津ミュージアム(ひょうごはじまり館)    右:同

B_20230601174102B_20230601174301
左:兵庫津ミュージアム(初代県庁館)        右:清盛塚

B_20230601174302B_20230601174303
左:真光寺                     右:能福寺(兵庫大仏)

〔出席者〕計二十名  (文・写真共:大塩祥三)

←HOME

2023年5月21日 (日)

令和5年6月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.5.21)

「立夏」が過ぎ、暦の上だけでなく暑い日が続きます。

5月15日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、17名が出席し大阪市北区民センタ-で行われました。

 今回で『浪華騒乱』・『天保年中秘鑑』と2つのテキストで学んだ「檄文」が終了しましたので、漢字の読み方、大塩の真意、歴史的な背景に付き、藪田先生のアドバイスを受けながら意見交換をしました。

 特に「激文」の最後にある「攝河泉播」ついて藪田先生に教えて頂きました。

・元は「五畿内」摂津・河内・和泉・山城・大和、「八畿内」丹波・播磨・近江 が加わる

・京都所司代→京都町奉行所管轄  山城・大和・丹波・近江   4ヶ国

 大坂城代→大坂町奉行所管轄   摂津・河内・和泉・播磨   4ヶ国

 

 次回は下記にて実施しますが、コロナばかりでなく熱中症にもご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

次回

◆日 時  令和5年6月19日(月) 18:00~20:00 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆コロナ対策のため、極力マスクの着用をお願い致します。

 

◆テキスト くずし字「天保年中秘鑑」   11頁  3行目 召捕相成之者          

      翻刻文 「新修大阪市史史料」 241頁 下段  4.享保期、寺社家と…  

              

◆講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長) 

 

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和5年5月18日

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME      

2023年5月 7日 (日)

令和5年5月21日、フィールドワーク「兵庫津ミュージアム観覧と兵庫津を歩く」開催のご案内(2023.05.07)

青葉・若葉そして花々の美しい季節となりました。

大塩事件研究会5月例会は、『兵庫津』へのフィ-ルドワ-クを実施致します。

熱中症に注意のため、帽子・飲み物を忘れずにご参加を宜しくお願い致します。

1.日時 令和5521日(日)1330集合

2.集合場所 JR三ノ宮駅中央口コンコース(中央口改札外)

 解散 1630

3.「兵庫津ミュ-ジアム観覧と兵庫津を歩く」

  兵庫津は大塩事件の関係地として知られています。その地に昨年11月、「兵庫津ミュ-ジアム」が開館しました。この度のフィ-ルドワ-クでは、同ミュ-ジアムの展示観覧の後、岡方会所など遺構の残る兵庫地区を専門家の案内で歩きます。

4.案内人 山下史朗氏(兵庫県企画部地域振興課 歴史資源活用専門官)

5.参加費 500円(入館料、保険料、資料代など)

            令和551

 

☆藪田会長著『大塩平八郎の乱』の感想をお寄せ下さい。下記URLからご投稿いただけます。当日にお持ちいただいても結構です(100文字程度)。

https://forms.gle/hT6fXVzw45DvNJny5

       

5300053        

大阪市北区末広町1番7号

              成正寺内 大塩事件研究会

               会長 藪田 貫

☆お問合せ先            

内田正雄 0668772590

←HOME

2023年4月22日 (土)

令和5年5月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.4.22)

桜の花も終り、ツツジが咲き誇る季節になりました。

4月17日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、18名の出席者があり、大阪市北区民センタ-で行われました。

『浪華騒乱』の「檄文」は終わりましたが、次のテキスト『天保年中秘鑑』にも「檄文」がありますので、今回はサラッと終りにました。

翻刻文は今読んでいる「大阪市史史料」が終了次第、阪本鉉之助の『咬菜秘記』に入ります。今回はこの事で大いに盛り上がり、藪田先生からも色々ご指導を頂きました。

また『咬菜秘記』については、『大塩研究88号』と次号89号に論文の掲載を頂いた、内田満先生から7月の研究会本会開催時にご講演を頂く予定になっています。 こちらもお楽しみにお待ち下さい。

 5月度「大塩の乱関係資料を読む部会」は下記にて実施しますが、コロナばかりでなく熱中症にもご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

次回

◆日 時  令和5年5月15日(月) 18:00~20:00 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 ☆コロナ禍対策のため、今暫くはマスクを着用して下さい。

◆テキスト くずし字「天保年中秘鑑」    5頁 1行目 天下の為と…           

      翻刻文 「新修大阪市史史料」239頁 第3節 民事裁判 から(4月は読めていません)

◆講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長) 

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和5年4月21日

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME

 

2023年4月12日 (水)

令和5年4月ー6月「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.4.12)

「大塩の乱関係資料を読む部会」も、4月から新年度です。4-6月のスケジュールをお知らせします。

◆日 時  ①4月17日(月) 18:00~20:00
        ②5月15日(月) 同上
        ③6月19日(月) 同上 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

◆テキスト(4月) くずし字 「浪華騒乱 全」   54頁 右 1行目            

           翻刻文 「新修大阪市史史料」239頁 第3節

◆講師   藪田 貫 先生 (大塩事件研究会会長) 

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和5年4月

 〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内   大塩事件研究会

 お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME 

2023年3月31日 (金)

三月二五日「一八七回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要」及び「記念講演会」の記録(2023.3.31)

三月例会

三月二五日(土)午後一時三十分より成正寺に於いて、一八七回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要が営まれた。法要の後、帝塚山学院大学教授・福島理子先生による記念講演会、令和五年度大塩事件研究会総会を開催した。

法要

有光友昭住職のお導きのもと、成正寺本堂および大塩父子慰霊碑前において、会員他多数の参列者が集うなか、法要が厳かに営まれた。

Photo_20230331153301 Photo_20230331153302

講演会

 帝塚山学院大学教授・福島理子先生による「詩に遊ぶ大塩新出資料が教えてくれること」と題した講演をいただいた。
 近年、寝屋川市内の旧家で見つかった「大塩平八郎漢詩屏風 一隻 八曲」にある漢詩と刊本『洗心洞詩文』のものとを比較し、その違いから大塩の思いを語られた。第五扇の屏風漢詩には橋本(忠兵衛)宅の名があるが、刊本では友人宅となっている。第五扇にある「藥花」(芍薬)は、刊本では「薫蘭」となっているが、蘭は中国楚の公子屈原が好んだ花である。但し、屈原が『離騒』の中でうたう蘭は、キク科のフジバカマを指し、清らかな香りに清廉潔白を託す。屈原は楚の王を何度も諫めるが誰にも理解してもらえず、追放され、汨羅江に身を投げた。大塩は自らの境遇を屈原に重ねているという。
 他にこの研究のために購入された「大塩平八郎七言絶句二首詩軸」を会場に展示し、その内容についても解説していただいた。

Photo_20230331153401 Photo_20230331153402
左:福島理子先生                   右:講演風景

Photo_20230331153501
上:大塩の軸を挟んで、藪田会長と福島先生 

総会

 法要及び講演会に続いて総会を開催。令和四年度事業報告、会計報告、会計監査報告及び今年度事業計画報告が行われた。 

 出席者 三六名

(文・写真:松浦信輝)

←HOME

2023年3月24日 (金)

『大塩研究88』(2023年3月発行)目次



【巻頭写真】「大塩平八郎終焉の地碑」移設記念映画会記録   ……………………………1

 写本『咬菜秘記』・『酔醒録』、埼玉にあり(上) ...内田 満 ………………………………3

 大塩の太虚とフランス啓蒙思想にいたる自然観について…………森田康夫…………………23

 森田康夫先生講演会
「大塩研究の回顧と最終地点からの報告~大塩の儒教的自然観について~」を聴講して

                ……………松本充弘 ………………… …………………………… 41

  大坂町奉行所与力身分の継承(二)   …保田恒雄……………… ……………………………45

  【資料翻刻】
大塩の乱関係資料を読む部会テキスト「浪華騒乱 全」(一)
               …………大塩の乱関係資料を読む部会… …………………………66

 『浪華騒乱 全』について… 藪田 貫     ………………… …………………………… 79

 洗心洞通信(76) …………………………… ……………………………… ………………81

編集後記 …………………… ………………………………………………………… …………88

←HOME  

洗心洞通信(76)(『大塩研究』88ー2023年3月発行 所載)

十月例会

森田康夫先生による講演会 

演題「大塩研究の回顧と最終地点からの報告 ―大塩の儒教的自然観について―」

〇令和四年十月八日(土)午後一時半より

 於 成正寺

 十月の例会は森田康夫先生をお迎えし、大塩門人の西村履三郎を皮切りとして展開された先生ご自身の研究履歴と、「太虚」を初めて自らの思想の中核とした大塩平八郎の思想史上に占める位置についてご講演頂いた。詳しくは本号四一頁の松本充弘氏による紹介文をご覧ください。

〔出席者〕計 三十名                             

01b_2023032414570104b_20230324145701


「大塩平八郎終焉の地碑」移設記念 映画会

〇令和四年十一月二六日(土)午後一時半より、

於 大阪市西区 ITC靭テニスセンター

「大塩平八郎終焉の地碑」移設の記念映画会が地碑が移設された大阪市西区の靭公園内の会場で開催された。映画会には大塩事件研究会の会員だけでなく、移設に際してお世話になった地元西区の方々や一般の方々、四一名が参加。十分な新型コロナ感染症対策のもとで開催された。

 映画会に先立ち本会の薮田貫会長より挨拶を述べ、引き続いて道上武男氏(大阪市西区靭連合振興町会会長)よりご挨拶をいただいた。

 薮田会長からは、新東宝作品は結末が事実とは異なるが、実際はこうあってほしかったという願望が後になって込められている点が作品として素晴らしい旨の事前説明があった。

 道上氏からは、西区の皆様にとって、大塩事件がいっそう身近なものになればと願いたい旨のお話があった。

 上映作品は二本あり、新東宝作品「風雲天満動乱」第二部(上映七〇分)、嵐寛寿郎主演(一九五七年)の上映の後、十五分間の休憩を挟んで、当会制作の記録映画「大塩平八郎と民衆」(上映三〇分)、島田耕監督(一九九三年文部大臣賞受賞作品)が上映された。

 記録映画の上映前には、本映画監督の島田氏から解説をいただいた。フィルムからビデオへと時代が変わる中での制作現場のことや受賞時のこと、また、それらとは別に、島田氏と陽明学や大塩はんとのご縁などのお話もあり、たいへん感慨深い内容であった。

 参加者は皆、上映中、映画に釘付けになっており、これらの作品に感銘を受けた様子が伺えた。

 閉会の挨拶では、内田事務局長から出席者に、「終焉の地碑」のある西区での催しを毎年続けたく願っており、来年は大塩関連の展示会を予定している本会としての意向を伝えた。なお、閉会後、「大塩平八郎終焉の地碑」に足を運ぶ参加者も多く見かけられた。

〔出席者〕計 四一名        (大塩祥三)

 

会員からの情報

『中外日報』に成正寺と大塩平八郎の関連記事

 宗教文化専門紙『中外日報』(八月三日付)に「窮民救済へ挙兵『聖人』登場待望」と題して、成正寺と大塩平八郎が紹介された。

大塩平八郎・格之助の墓と「檄文」(冒頭部分)の写真を掲載し、事件の経緯と決起目的を解説。一部を引用すると、豪商と癒着した官僚ら「小人」に政治を委ねれば、災害が頻発しても対処できず国は破綻すると考え、大塩は「聖人」の登場を待ち望んだ。決起の目的は権力の簒奪ではなく、天命に見放された君主を誅罰し、仁政の回復を目指すことにあった。

 結びに、有光友昭住職は「陽明学を信仰した大塩は法華経の信仰も持っていた。檄文を出した行為は、日蓮聖人が(飢餓などの災害に対処するため)『立正安国論』を書いたことにも通じるのではないか」と語る。                (小森己智子)

                        

髙島幸次先生講演会

演題 「古典落語に潜む大塩平八郎」

〇開催日 令和四年八月三一日(水)

於 大阪市立中之島図書館 

〇講師 髙島幸次先生 龍谷大学REC顧問

  「ナカノシマ大学八月講座」として開催、五十名が出席。

本会会員の井上宏氏より案内を頂き、参加聴講。

〇内 容

髙島先生には令和二年の本会総会で「上方落語の武士たち」と題した記念講演をして頂いた。今回は古典落語に潜む大塩平八郎を、上方の「佐々木裁き」「ラクダ」「はてなの茶碗」、江戸の「錦の舞衣」から紹介された。古典落語の史層には、幕末・明治期における「過去からの情報=歴史性」と「同時代の情報=当代性」が埋もれていると述べられた。記録されない、伝えられ難い情報だが、当時の人ならではこそ判る旬なもの(当代性)としての大塩平八郎を取り上げられた。「はてなの茶碗」のさげの「十万八千両の金儲け」という中途半端な数字は、現代の人が「十万八千両」と聞いても、その数字の意味が判らない。これは当時流行った大塩の乱をモデルにした芝居「大湊汐満干(おおみなとしおのみちひ)」で、山中屋善右衛門(鴻池善右衛門)から小塩貞八(大塩平八郎)の手下が金子十万八千両を奪ったことによるという。これについては煩悩の数、百八に因むという話もあるようである。大塩事件と鴻池との関係は周知の史実であった。その他について詳しくは髙島先生の近著『古典落語の史層を掘る』和泉選書 二〇二二年をご覧ください。

                           (松浦信輝)

 

本会藪田貫会長他による講演・シンポジウム

演題「よみがえる鉄砲鍛冶屋敷」

〇令和四年十月二三日 

於 関西大学千里山キャンバス

今回は堺鉄砲鍛冶屋敷「井上関右衛門家」の地に「堺鉄炮鍛冶ミュージアム」の開設に向けて、堺市文化財課主催のイベント。当日は新型コロナ対応のため人数制限があったが市民百三十名程が出席した。

〇内 容

講演①「堺の刃物鍛冶と鉄砲鍛冶」本会会長 薮田貫先生

・堺は鉄砲伝来以前から鍛冶の高い技術が培われていた。

・井上家は戦災・災害から免れ高い技術と文化を伝承し、堺の地の都市文化と資料を残す家風が十六代続く。

・鉄砲は火薬など他の組織と作る鉄ビジネス。

・ミュージアムの設立により、資料の価値を見つめ直し次の新しい課題を見つける。

講演②「現代科学からみた鉄砲用鉄の魅力」丸山 徹先生(関西大学化学生命工学部教授)

講演③「CGで描く火縄銃」林 武文先生(関西大学総合情報学部教授)

パネルディスカッション「鍛冶技術の中の火縄銃」

  パネリスト 藪田 貫、丸山 徹、林 武文、井上俊二(井上家当主弟)(敬称略)

☆尚「堺鉄砲鍛冶屋敷ミュージアム」(仮称)は現在、建物の保存修理、展示の制作が進められており、令和五年度にオープンの予定。             (内田正雄)

 

大塩関連のテレビ放映

先人たちの底力 知恵泉「大塩平八郎 信念を貫き社会を変える!」

〇放映日 令和四年十一月一日(火)NHK Eテレ 午後十時~十時四四分

○出 演 駒崎弘樹 堀口茉純 大川真 高井正智(司会)/藪田貫(VTR出演)

〇内 容

大塩の乱とそこにいたる背景を再現ビデオで紹介。NPO法人代表、思想史の研究者など、多方面の方が出演。生活困窮者等への支援や政府への提言を行なっているNPOの活動と大塩の教え・行動を照らし合わせ、『知行合一』『良知』のキーワードを読み解いていた。檄文の内容紹介では、まるで現在のことを言っているよう、などのコメントもあった。要所要所で、藪田貫本会会長による解説(VTR)もあった。

※番組内で紹介された「檄文」の復元版木は、大塩事件研究会の所蔵。 山本珠美)

 

読売新聞に大塩に関する記事が掲載

日本史アップデート「大塩平八郎の乱は義挙か?」

〇掲載日 令和四年十一月十一日付全国版 夕刊 石ノ森章太郎先生の漫画入りで掲載

読まれてない方も多いと思うので要約を記載します。

 義挙説(従来の一般説)『大塩平八郎の乱は元与力の大塩平八郎が、大坂町奉行の米不足対策を批判して武装蜂起し、庶民の救済を目的とする事件。また飢饉の最中、奉行跡部は幕府の指示で江戸に大坂の米を送った』

世評は、なぜ義挙としたか『明治期の自由民権運動、戦後の階級闘争、民衆史.的視点から民衆を救うため、権力批判をした評価とともに英雄的史観が定着した』

近年の異説『大塩の個人的な理由で大坂市中の五分一を焼失、七万人が焼け出された』『江戸に送られたのは、兵庫の市場の米』『大坂では乱後に米価が高騰し、前年の倍近くになった』『癇癪もちの大塩の個人的な暴発』

この記事に対する藪田貫会長のコメント『これまで義挙説が強かったので「読み直す」という記事には向いていたのだと思います。大塩は毀誉褒貶がつきものだと私は考えております』                             (内田正雄)

                                   

本会事務局長内田正雄氏による講演会

演題 「大塩平八郎と民衆」

〇開催日 令和四年十一月三十日(水)午後一時半~三時半 

於 大阪市立総合生涯学習センター

実施団体 MTC(まちかど探検クラブ)出席者 約五十名

〇内 容

講演に先立ち島田耕監督の記録映画『大塩平八郎と民衆』を上映し、その後レジュメ「大塩平八郎と民衆」と関連年譜などを使って、乱の前後を詳細に解説。

大塩平八郎のプロフィール、洗心洞の門人、武装決起の要因、大塩父子の最後、事件関係者の処罰、江戸へ送られた「建議書」など、乱に至る経緯とその後が語られた。

最後は「大塩平八郎終焉の地」碑の建立と移設に話が及び、今も民衆の中に生き続ける大塩の全体像が理解できる内容だった。                (小森己智子)

 

大塩平八郎終焉の地碑に注意喚起看板を設置 令和四年十月十一日

一昨年(二〇二一)三月に靭公園内に移設した終焉の地碑にこの度、写真の様に注意喚起看板を増設した。靭公園は元気な子供達が走り回っており、石碑の上に登ったりして怪我をしないための看板とした。A3サイズで子供達にもわかる様に

きけん あぶないので 石碑(せきひ)に のぼらないでね

とし、碑に向かって右手前側と後ろ側の合計二基を設けた。       (松浦信輝)

 

会員の出版

藪田 貫『大塩平八郎の乱』―幕府を震撼させた武装蜂起の真相― 中央公論新社

発行日 二〇二二年十二月二五日 定価(本体八百八十円+税)

藪田会長が永年の研究課題であった『大塩平八郎の乱』を『中公新書』として発刊されました。今回は発行日から『大塩研究第八八号』の原稿締め日.まで日数がないため、目次の紹介に留め、詳細は次号の第八九号に掲載予定です。

 会員の皆様も感想・ご意見を事務局長内田正雄宛(送り先 本号四四頁 古文書読む部会欄参照)にお送り頂ければ、編集の上『大塩研究第八九号』に掲載させて頂きます。

目 次

序 章 「大坂大変」 第一章 与力大塩平八郎 第二章 未完の「三大功績」

第三章 洗心洞主人  第四章 洗心洞の内外  第五章 「四海困窮」

第六章 大坂の乱   第七章 それぞれの最期 終 章 大塩の乱とは何だったのか                 (内田正雄)

(本書のご感想・ご意見は、下記のURLからご投稿いただけます。)

https://forms.gle/hT6fXVzw45DvNJny5

大塩に関する書籍紹介

『順天百九十年史』学校法人順天学園 二〇二二

 天保五年(一八三四)大坂南本町に創立された福田理軒の和算塾「順天堂塾」を祖とする順天学園より、大塩平八郎終焉の地碑の写真提供の依頼があった。理軒の塾は大塩の乱の火災を免れたが、今橋にあった兄の福田金塘の今橋算学校は、著作の多くと版木が共に焼失している。現在同学園は東京都北区にあり、その百九十年史に数行ではあるが前述の大塩事件との係りが書かれ、終焉の地碑の写真が掲載されている。(松浦信輝)

葉室麟『雨と詩人と落花と』徳間書店 二〇一八 

既刊の『霖雨 りんう』は大塩研究第七九号で紹介され、江戸時代の儒学者である広瀬淡窓と大塩事件に加わった元広島藩士の話である。一方、こちらは淡窓とは性格の異なった末弟の広瀬旭荘を主人公とした小説で、事件前の平八郎との出会いの場面と事件当日の記述もある。著者は本書の中で「兄上(淡窓)は何事も力強く打ち固める槌であり、旭荘は世間に風穴を開け、新しき風を呼ぶ錐なのではございますまいか」と、次弟である久兵衛が淡窓に話す場面が描かれており、二人の人物像を知ることが出来る。 (松浦信輝)

岡田幸夫『渡辺崋山 国宝鷹見泉石像の謎』郁朋社二〇二〇

 一昨年(二〇二一)一一月の西区靭公園での講演会にて、薮田会長が触れられた「国宝鷹見泉石像」に関する著書。勿論、大塩事件のことも書かれている。この有名な泉石像であるが、崋山作のこの肖像画の制作日が天保鶏年槐夏望日(天保八年四月十五日)と記入されているが、この日は大塩捕縛直後で泉石は大坂に居て江戸には居ない。また泉石が帯びている脇差には土井家の家紋である六つ水車が描かれている。大塩事件での功績により土井利位が将軍から天保九年に拝領した脇差なのかと言った多くの泉石像の謎に迫る内容である。                             (松浦信輝)

←HOME

2023年3月 5日 (日)

3月25日 大塩中斎忌記念行事と総会のご案内(2023.3.5)

令和5年度の、大塩関係者の慰霊法要及び記念講演会・総会を下記により開催致します。

マスクなどコロナ対策の上ご出席下さい。

        記

1. 日 時  325(土)  1330

2. 場 所 大塩家菩提寺 成正寺  06-6361-6212

  JR環状線天満駅から南へ徒歩15

  メトロ南森町駅から⑥出口を北へ 一筋目西へ

3. 大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要

       成正寺様主催      1330

4. 記念講演 「詩に遊ぶ大塩-新出資料が教えてくれること」     14時15

   講師 福島理子先生 (帝塚山学院大学教授)

新たな資料から得られた刊本『洗心洞詩文』未所収の詩、また所収詩とのさまざまな異同から、言葉に潜ませた彼の深い思いを浮かび上がらせてみよう。

5. 大塩事件研究会 総会       1550

6. 参加費 500

  20233

    〒530-0053  大阪市北区末広町1番7号  成正寺内    大塩事件研究会 会長 藪田 貫

 (お問合せ)    内田正雄  06-6877-2590

←HOME

2023年2月28日 (火)

令和5年3月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内(2023.2.28)

東風が吹き、梅が薫る季節となりました。いよいよ春ですね。

2月20日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、17名の出席者があり、大阪市北区民センタ-で、三密・予防対策を取った上実施しました。

今回から『大塩 檄文』に入り難しい漢字が多く・知らない故事が書かれているところが沢山あります。これらを皆さんが自分の考えを述べ、藪田先生からご指導を頂く形で学習を進めました。事前に詳しく調べての報告、また資料の提供もあり理解を深めることが出来ました。

 次回は下記にて実施しますが、コロナばかりでなくインフルエンザにもご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

 

次回

◆日 時  令和5年3月20日(月) 18:00~20:00 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 ☆コロナ禍対策のため、必ずマスクを着用して下さい。

◆テキスト くずし字 「浪華騒乱 全」   48頁 右 1行目 迎ひ平当同様           

      翻刻文 「新修大阪市史史料」237頁 上段 6行目 23 牢問の際、… 2月は読めていません)

◆講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長) 

◆参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和5年2月24日

 〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内   大塩事件研究会

 お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME    

2023年2月21日 (火)

令和4年10月例会・講演会「私の大塩研究回顧と最終地点からの報告」(森田康夫先生)の記録

森田康夫先生による講演会 

演題「大塩研究の回顧と最終地点からの報告 ―大塩の儒教的自然観について―」

〇令和四年十月八日(土)午後一時半より

 於 成正寺

 十月の例会は森田康夫先生をお迎えし、大塩門人の西村履三郎を皮切りとして展開された先生ご自身の研究履歴と、「太虚」を初めて自らの思想の中核とした大塩平八郎の思想史上に占める位置についてご講演頂いた。詳しくは大塩研究第88号の四一頁の松本充弘氏による紹介文をご覧ください。出席者三十名   (松浦信輝)

01b_20230221172301 02b_20230221172401
左:森田康夫先生                   右:森田先生と藪田会長

03b_20230221172401 04b_20230221172401
会場風景

←HOME

2023年2月19日 (日)

令和5年2月例会と講演会「大塩平八郎と林良齋」の記録

 令和五年二月四日(土)午後一時三十分より成正寺にて、コロナ症対策を留意の上行なわれ、二十六名が出席した。

講師は香川県多度津町にお住まいの塩野てるみ先生(弘濱文庫代表)。演題は『大塩平八郎と林良斎』。

 多度津藩の家老である林良斎は、洗心洞で陽明学を学ぶなど大塩平八郎と深い交流があった。
大塩は『良斎は孟子のいわゆる教育することをもって大楽とするに足る天下の一英才』(塩野てるみ 『林良斎』)と評している。
詳しくは『大塩研究』89号の「この人に聞く」欄に関連記事が掲載される予定ですのでご覧下さい。

Dscn2047bDscn2052b
左:藪田会長挨拶                  右:塩野てるみ先生

Dscn2055bDscn2064b
左:講演会風景                   右:藪田会長と塩野先生

(文:内田正雄、写真:松浦信輝)

←HOME

2023年2月10日 (金)

藪田会長新刊書『大塩平八郎の乱』(中公新書)の書評が新聞・雑誌に掲載(2023.2.10)

 令和五年一月十四日朝日新聞朝刊の読書欄「田中大喜の新書速報」に藪田貫会長の新著『大塩平八郎の乱』(中公新書)が取り上げられた。
執筆者は田中大喜氏(国立歴史民俗博物館准教授)

 内容を抜粋すると『大坂で江戸時代後期に起きた乱の実態について、先行研究と関係史料を丹念に検討しながら明らかにする。』

 この後、乱の目的と参加した構成員に触れふれ、最後に『乱の内実は「洗心洞の乱」だった。乱の射程と裾野の広さに驚かされる。』と結ぶ。

 他に『週間朝日 二月十日号』ー週間図書館欄ー、『週間エコノミスト 二月七日号』ー歴史書の棚欄ー、にも書評が掲載された。
いずれも同書に高評価を与えているが、特にエコノミスト誌の評者・今谷明氏は書評の最後を「ともかく本書は波瀾万丈で、息もつかせぬ面白さがある」と締めくくっている。

 (内田 正雄)

←HOME

 

2023年1月20日 (金)

令和5年2月度「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内 (2023.01.19)

 前回1月16日(月)、令和5年最初の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、16名の参加者があり、大阪市北区民センタ-で、三密・予防対策を取った上実施しました。

 当日は藪田先生のご著書『大塩平八郎の乱』を読まれた方の感想、くずし字のテキストに見受けられた、乱に参加した門人達の名前の間違い指摘などがあり、大塩談義で大いに盛り上りました。

 次回は下記にて実施しますが、コロナばかりでなくインフルエンザにもご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

次回

日 時  令和5年2月20日(月) 18:00~20:00 

場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 ☆コロナ禍対策のため、必ずマスクを着用して下さい。

テキスト くずし字 「浪華騒乱 全」   40頁 左 1行目 与力より           

     翻刻文 「新修大阪市史史料」237頁 上段 6行目 23 牢問の際、… 前回は読まれていません)

講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長) 

参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

 

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME   

2023年1月 1日 (日)

令和5年2月例会・講演会「大塩平八郎と林良斎」のご案内

迎   春

未だコロナ禍は終焉しておりませんが、「大塩事件研究会」例会・講演会を実施致します。 マスク着用などコロナ対応の上、ご出席をお願い致します。

        記

1. 日 時  24(土) 午後130

2. 場 所 成正寺   大阪市北区末広町1番7号

  JR環状線天満駅から南へ徒歩15

  メトロ南森町駅から北西へ 徒歩5分(出口を北へ 最初の信号を左へすぐ)

3. 講演「大塩平八郎と林良斎」 塩野てるみ先生

NPO『ひざし会』理事長  弘濱文庫代表  俳人協会会員)

地域の文化・福祉の向上に努め、弘濱文庫において、大塩平八郎に心酔した多度津藩家老林良斎の研究を通して、歴史・文学を倶に学び続ける

ことをモットーとしている。

4. 大塩事件研究会 2月例会

5. 参加費 500

                          2023年元旦

   〒530-0053  大阪市北区末広町1番7号 

成正寺内    大塩事件研究会 会長 藪田 貫

 (お問合せ)    内田正雄  06-6877-2590

←HOME

2022年12月27日 (火)

令和5年1月「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内 (2022.12.27)

12月19日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、14名の参加者があり、大阪市北区民センタ-で、三密・予防対策を取った上、楽しく実施しました。

次回令和5年1月は下記にて実施しますが、コロナばかりでなくインフルエンザにもご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

次回

◆日 時  令和5年1月16日(月) 18:00~20:00 

◆場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 

 ☆コロナ禍対策のため、必ずマスクを着用して下さい。

 

◆テキスト くずし字 「浪華騒乱 全」   34頁 左  1行目 1. 大坂跡部山城守..           

     翻刻文 「新修大阪市史史料」237頁 上段 6行目 23 牢問の際、… 

◆講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長) 

参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

◆なお、2月以降は、下記の予定です。引き続き、藪田先生ご指導の下、古文書の学習と歴史談義を楽しみましょう。

 220日(月)午後6時②   

 320日(月)午後6時② 

                        令和4年12月27日

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

 お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME

2022年12月18日 (日)

藪田会長の新刊書『大塩平八郎の乱ー幕府を震撼させた武装蜂起の真相』が発売(2022.12.18)

藪田貫会長の新刊書

『大塩平八郎の乱ー幕府を震撼させた武装蜂起の真相ー』

 が、中央公論新社の中公新書として12月20日発売されます。税込み968円です。

中公新書ホームページでの書籍紹介は以下の通りです。
「江戸後期、天保の大飢饉が起こり、深刻な米不足から大坂でも餓死者が続出した。大坂町奉行所の元与力で陽明学者の大塩平八郎は、窮状を見かねて奉行所に救済を嘆願したが容れられず、私塾の門弟らと「救民」を掲げて決起。乱は一日で鎮圧された。自決まで一カ月余り大坂市中で潜伏を続けた大塩の真意は何か。密かに江戸へ送った「建議書」で何を訴えようとしたのか。近年発見の史料もふまえ、幕府を震撼させた事件の全容に迫る」。

是非ご購読ください。

●詳細は、中公新書ホームページの書籍紹介をご覧ください(ここをクリックしてください)

●新聞・雑誌の書評が出ました:藪田会長新刊書『大塩平八郎の乱』(中公新書)の書評が新聞・雑誌に掲載(2023.2.10): 大塩事件研究会のブログ (cocolog-nifty.com)

←HOME

2022年12月 8日 (木)

『大塩平八郎終焉の碑』移設記念映画会開催の記録

 令和四年十一月二六日 JTC靭テニスセンターに於いて、「大塩平八郎終焉の地碑」移設の記念映画会が開催された。会場は、地碑が移設された大阪市西区の靭公園内にある。
 映画会には大塩事件研究会の会員だけでなく、移設に際してお世話になった地元西区の方々や一般の方々、四一名が参加。十分な新型コロナ感染症対策のもとで開催された。

 映画会に先立ち本会の薮田貫会長より挨拶を述べ、引き続いて道上武男氏(大阪市西区靭連合振興町会会長)よりご挨拶をいただいた。

 薮田会長からは、新東宝作品は結末が事実とは異なるが、実際はこうあってほしかったという願望が後になって込められている点が作品として素晴らしい旨の事前説明があった。

 道上氏からは、西区の皆様にとって、大塩事件がいっそう身近なものになればと願いたい旨のお話があった。

 上映作品は二本あり、新東宝作品「風雲天満動乱」第二部(上映七〇分)、嵐寛寿郎主演(一九五七年)の上映の後、十五分間の休憩を挟んで、当会制作の記録映画「大塩平八郎と民衆」(上映三〇分)、島田耕監督(一九九三年、文部大臣賞受賞作品)が上映された。

 記録映画の上映前には、本映画監督の島田氏から解説をいただいた。フィルムからビデオへと時代が変わる中での制作現場のことや受賞時のこと、また、それらとは別に、島田氏と陽明学や大塩はんとのご縁などのお話もあり、たいへん感慨深い内容であった。

 参加者は皆、上映中、映画に釘付けになっており、これらの作品に感銘を受けた様子が伺えた。

 閉会の挨拶では、本会の内田正雄事務局長から参加者に、「終焉の地碑」のある西区での催しを毎年続けたく願っており、来年は大塩関連の展示会を予定している本会としての意向を伝えた。なお、閉会後には、「大塩平八郎終焉の地碑」に足を運び、余韻を味わう参加者も多く見られた。(記事:大塩祥三、写真:松浦信輝)

01b_2022120816160102b_20221208161601
左:JTC靫テニスセンター内の会場             右:挨拶する藪田会長


03b_2022120816160104b_20221208161701
左:記録映画の島田耕監督                右:映画会の光景

←HOME







2022年12月 4日 (日)

令和4年12月「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内

11月21日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、14名の参加者があり、大阪市北区民センタ-で、三密・予防対策を取った上、楽しく実施しました。

 次回は下記にて実施しますが、コロナばかりでなくインフルエンザにもご注意の上、ご都合が宜しければご出席下さい。
 尚 例年12月又は1月に行いました「懇親会」はコロナ・インフルエンザ対応のため中止とし、状況が良くなれば来春に実施したいと思っています。

次回
日 時  令和4年12月19日(月) 18:00~20:00 

場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室
         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 ☆コロナ禍対策のため、必ずマスクを着用して下さい。

テキスト くずし字 「浪華騒乱 全」   28頁 右 2行目   1. 大手御門….           
     翻刻文 「新修大阪市史史料」 234頁 下段 後 4行目 三奉行宛 
 
講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長) 

参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和4年12月3日

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内
           大塩事件研究会 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME        

2022年11月10日 (木)

「大塩映画会」の広報用チラシが出来ました

11月26日、ITC靫テニスセンター第1・第2会議室で開催される「大塩平八郎終焉の地碑」移設記念映画会の広報用チラシが出来ました。

ご覧ください。画像をクリックしていただくと拡大します。

221126

←HOME

2022年11月 3日 (木)

令和4年11月「大塩の乱関係資料を読む部会」のご案内

10月24日(月)の「大塩の乱関係資料を読む部会」は、14名の参加者があり、大阪市北区民センタ-で、三密・予防対策を取った上、楽しく実施しました。

 コロナはまだまだ予断を許さない状況ですが次回11月度も予定通り実施致します。

コロナばかりでなくインフルエンザにもご注意上、ご都合が宜しければご出席下さい。

次回

日 時  令和4年11月21日(月) 18:00~20:00

場 所    大阪市立北区民センタ-  第2会議室

         大阪市北区扇町2丁目1-27  ☎06-6315-1500

 ☆コロナ禍対策のため、必ずマスクを着用して下さい。

テキスト くずし字 「浪華騒乱 全」 22頁 左1行目 新もん….           

     翻刻文 「新修大阪市史史料」232頁 上段 21. 牢死者が増加している….. 

講師   藪田 貫 (大塩事件研究会会長)

参加費  500円  (会場費・資料コピ-代を含む)

                        令和4年11月2日

〒530-0053 大阪市北区末広町1-7  成正寺内

           大塩事件研究会 

お問合せ先 内田正雄 (06-6877-2590)

←HOME      

2022年10月26日 (水)

11月1日 NHK・Eテレの「知恵泉」に大塩平八郎が登場


NHK[Eテレ] 2022年11月01日 午後10:00 ~ 午後10:45 (45分)で、
先人たちの底力 知恵泉「大塩平八郎 信念を貫き社会を変える!」
が放映されます。ご覧ください。

NHKの番組宣伝では、

番組概要:江戸幕府に対して武装蜂起した大塩平八郎。元役人の大塩が、なぜ「乱」を起こしたのか?その信念の貫き方から、政治や社会を変えていくときに何が必要なのか、考えていく。
詳細:政治や社会、職場への不満や怒り。そして、どう解決すべきか分からない無力感。そんなとき人は、いかに振る舞えばよいのか。江戸後期、幕府に大きな不満を抱えた役人・大塩平八郎は、長く続いた統治が腐敗していることに絶望。役人を辞め、教育者の道へと進んだ。そして、起こした「大塩の乱」。なぜ大塩は、武装蜂起しなければいけなかったのか。その信念の貫き方から、政治や社会を変えていくときに何が必要なのか、考えていく。
出演者ほか:【出演】駒崎弘樹,堀口茉純,大川真,【司会】高井正智

*研究会の藪田会長がインタビューを受けています。

 

2022年10月17日 (月)

「大塩平八郎終焉の地碑」に注意喚起看板を設置 (2022.10.11)

2022年10月11日、「大塩平八郎終焉の地碑」に注意喚起看板を設置しました。

終焉の地碑は昨年三月に靭公園内に移設しましたが、この度、写真の様に注意喚起看板を増設致しました。靭公園は元気な子供達が走り回っておりますが、石碑の上に登ったりして怪我をしない様にするためです。看板はA3サイズで子供達にもわかる様に「きけん あぶないので石碑(せきひ)にのぼらないでね」としました。碑に向かって右手前側と後ろ側の合計2基を設けました。

Dscn1908-1bDscn1917-1b

Dscn1919-1bDscn1920-1b

←HOME

 

2022年10月11日 (火)

『大塩研究87』(2022年9月発行)目次

 【巻頭写真】大塩平八郎捕縛縁の品々 …………………………… ……………………………1

 【講演録 】緒方洪庵の感染症対策...松永和浩 ………………… ……………………………3

  大坂町奉行所与力身分の継承…保田恒雄……………………… …………………………25

 「鳶田捨札之写翻刻によせて」…宮崎ふみ子 ………………… …………………………… 51

  大塩事件研究会顧問有光友信師を偲ぶ…藪田貫……………… ……………………………55

  資料翻刻「摂州能勢郡新乱妨一件」大塩の乱関係資料を読む部会… …………………………59

 「天保八酉年七月 摂州能勢郡新乱妨一件」について… 藪田 貫…………………………… 72

 大塩ゆかりの地を訪ねて(13)「奥州仙台大年禅寺」…山本珠美………………… …………73

 会員だより

 「大塩平八郎召捕棒」と 「土井利位感状」 …松浦信輝 ……………………………………… 75

  「大和屋と大塩平八郎の縁」 …大和孝資 ……………………… …………………………77

洗心洞通信(75)………………………………………………………… …………………80

編集後記 ………… ………………………………………………………… ………………88

←HOME     

洗心洞通信(75)(『大塩研究』87ー2022年9月発行 所載)

◇三月例会一八六回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要及び記念講演会

三月二六日(土)午後一時三十分より、成正寺に於いて、一八六回忌大塩父子及び関係殉難者怨親平等慰霊法要が営まれ、ついで記念講演として恵泉女学園大学名誉教授・梅澤(宮崎)ふみ子先生による講演が行われ、講演会終了後、本年度の総会が開催された。

◆法要

有光友昭住職のお導きのもと、成正寺本堂および大塩父子慰霊碑前において、三年ぶりにコロナ禍で行えなかった会員他多数が参列する法要が厳かに営まれた。
1b_20221010152701
上図:法要の様子

◆講演会

恵泉女学園大学名誉教授・梅澤(宮崎)ふみ子先生「大塩平八郎のキリシタン摘発」文政十年~十二年の京阪「邪宗門一件」と題した講演があった。この事件の史料から、被疑者たちのキリシタン信仰の男女差、大塩がどのように気づいたのか、さらに江戸評定所の事件審理の経過を教えていただいた。
B_20221010152701
上図: 梅澤(宮崎)ふみ子先生

被疑者の一人のさのは切支丹の本尊「天帝」の姿をどうしても見たくなり、傀儡師の一行に加わって長崎まで出向き、踏み絵を踏んで画像を見たという。切支丹が踏み絵を踏んだというこの不都合な事実は、江戸での審理において長崎踏絵に関わる記述をすべて削除し、かつ痕跡をも残さないという異例な公的書類の改ざんが行われ、主要な被疑者のうち女性三名(さの、きぬ、豊田みつぎ)は引廻し・磔となったという。詳細は大塩研究八五号に梅澤(宮崎)先生による論文が掲載されており、さらに詳しくは梅澤(宮崎)先生、藪田会長他共著の『京坂キリシタン一件と大塩平八郎』(吉川弘文館、二〇二一年)を参照されたい。

◇五月例会フィールドワーク「古河藩の元陣屋旧平野郷を歩く」

五月二九日(日)午後一時三十分より

当日は大阪市の最高気温が三二度に昇る暑さの中、二六人が参加し、新型コロナウイルス感染症ばかりでなく熱中症にも十分注意して行なわれた。案内人は本会委員で地元出身の松本充弘氏。

平野郷は平安時代初期、征夷大将軍坂上田村麻呂の第二子広野麻呂が、嵯峨天皇からこの地を賜わって開発領主となった由緒ある土地。戦国時代に環濠を形成して自衛した跡が今も残る。

古河藩の平野郷陣屋跡には地域の小学校・中学校が建てられており、小学校の正門前に「陣屋跡」の碑がある。

長寶寺墓地には平野七名家のひとつ末吉家や坂上田村麻呂の娘春子(桓武天皇の妃)など坂上一族の墓が伝わる。杭全神社の第三殿は熊野権現を勧請したもので国重文。全興寺は「まちぐるみ博物館」の取り組みなど、地域おこしの中核で、境内に「駄菓子屋さん博物館」「家康身代わりの首地蔵尊」などがある。最後に訪ねた大念佛寺は融通念仏宗総本山で、本堂は大阪府下最大の木造建築。また、南門は古河藩陣屋の門を移築したものと伝えられている。

ところで平野郷名物は江戸時代から伝わる、ギンナン・ヒジキなどの入った「えぷろん亭」の「平野ごんにゃく」。多くの人が晩酌の肴、夕餉のおかずにと買い求めていた。その夜、松本氏からメール。今日は「五」と「二」と「九」の組み合わせで「こんにゃくの日」。なんと!

古河藩と平野郷町・大塩事件の関わりについては、松本充弘先生の論文が『大塩研究』(第八四号)に掲載されています。是非、再読してみて下さい。

(主なコース)

JR平野駅→平野郷陣屋跡→末吉家墓地および長寶寺墓地→杭全神社→含翠堂顕彰碑→小林新聞舗→全興寺→長寶寺・坂上屋敷跡→大念佛寺→JR平野駅(解散)
Dscn1687b_20221010153001Dscn1726b_20221010153101
左図:平野郷古河藩陣屋跡             右図:大念仏寺南門

(文:内田正雄)

◆本会委員常松隆嗣氏による講演会

講演「大塩平八郎と門人たち」

〇開催日六月二六日(日)午後二時より

於枚方市総合文化芸術センター別館(旧メセナひらかた会館)

主催宿場町枚方を考える会

出席者約九〇名

〇講演内容

以前より計画されていたが、コロナ禍の関係で延期となっていた歴史講演会。

知識欲旺盛な受講者の方々には通史としての「大塩の乱」は周知されていると思われるが、乱に加わった門下生の人物像については初めて知る機会を得られた方が多かった様子。乱の首謀者である平八郎父子だけでなく、幕藩体制下にある地方役人そして大坂近郊の豪農や資産家の洗心洞の門下生が一身を賭してまで乱に加わったのかを、これを機会に関心を持って頂ければと思えた内容であった。(山崎弘義)
Photo_20221010153801
上図:常松隆嗣氏講演会

◆大塩関連のテレビ放映―にっぽん!歴史鑑定「世直しの炎!大塩平八郎の乱」―

〇放映日二月二一日(月)BS―TBS午後十時~十時五四分

〇出演田辺誠一河合敦

〇内容破戒僧摘発、西町奉行所与力弓削新左衛門の不正摘発の功績を紹介。事件勃発に至った経緯、当日の様子、美吉屋五郎兵衛宅自刃が画かれた。大塩が事件後、潜伏していた理由については、「弟子達に再起を託された」老中に送った建議書の反応をみるため」と紹介。

なお、檄文は成正寺様より資料提供されたもの。

(松浦信輝)

◆『絆通信』大塩平八郎関連記事

奈良にお住まいの元副会長久保在久氏より、以前から支援をしてきた「釜ヶ崎炊き出しの会」機関誌「絆通信」(二〇二二年六月)に大塩のことが書かれていたとメールを頂いた。以下、久保氏の了解を得て転載する。

「若疑シク覚候ハバ、我等ノ所業終候処ヲ、爾等眼ヲ開テ看ヨ〈大塩平八郎(中斎)〉」ブレーンセンターを創業して今年の三月で四七年になる。二十才台の血気盛んな若者が、様々な障害にぶつかりながらも、意気に燃えて突き進んできた。若くして稚拙で無知であったが理想に燃えて飛び込んだ道は「間違っていなかった」はずである。

本社ビルの前は中斎が蜂起し、駆け抜けていった道。義理と人情と意気の人、大塩中斎どんな環境にいようと、誰もが自分の人生を決めて歩む。ぶれるな、頼るな、褒められようとするな。欠陥や弱点だらけなのだから偉そうに言えないが、自分の価値(強さ、弱さ)を知って大道を行こうと思う。」(〝釜ヶ崎合唱団〟を出版して下さった稲田さん)です。

大塩はいろんなところでいろんな人の記憶に残されているんですね。(内田正雄)

◆『天声人語』に藪田会長関連記事

大学入試などでも取り上げられることの多い、朝日新聞「天声人語」(八月四日朝刊)欄に藪田会長の研究と著書に関連する記事が掲載された。江戸後期に起きた「国訴」での民衆の動きと現代の議員の行動を比較し鋭く批判している。

引用すると「『国訴と百姓一揆の研究』で分析を重ねた藪田貫・関西大名誉教授は「欧州発と言われる代議制だが、そこにつながる文化が日本にもあったと考えられる」と話す」とある。

現代の議員の行動については「それは果たして政治家だけが悪いのか。どれだけ真剣に選んだのか、選ぶのかも問われている。」と選挙民への訴えで結ぶ。(内田正雄)

◇大塩に関する書籍紹介

◆森鴎外『大塩平八郎』他三篇(岩波文庫二〇二二年)

鴎外生誕百六十年・没後百年を記念して出版。一九四〇年に出版された岩波文庫『大塩平八郎堺事件』に加えて「護持院原の敵討」「安井夫人」と藤田覚氏(東京大学名誉教授)の注解、檄文・関係地図と解説が収載されている。同解説では当研究会の活動内容についても紹介されている。一九四〇年のものには斎藤茂吉の解説があるが、本書と比べてみるのも面白いと思われる。(松浦信輝)

片桐一男『鷹見泉石 開国を見通した蘭学家老』(中公叢書二〇一九年)

大塩事件についての記載が本号で本号で紹介した大塩平八郎召捕棒の写真も掲載。大塩捕縛の様子も画かれている。大塩事件のほか、泉石が弘化九年に家老職を辞して古河に戻って蘭学に没頭し、ペリー来航に際しては開国・通商の覚悟をすべき旨の「愚意摘要」を著している。
(松浦信輝)

◇会員の出版

◆『飯盛山南尾根における徳川大坂城の採石―キリシタン大名の遺跡と伝承―』長尾武著

二〇二〇年十一月例会(フィールドワーク)で「野崎まいりの順路」などを案内して頂いた、会員長尾武氏の同地区における徳川大坂城の採石をテーマにした研究書の新刊。

個人的に関心を持ったのは、徳川二代将軍秀忠の命により、徳川大坂城の建設に関わったキリシタン大名京極髙知(髙次の弟)が野崎村・専應寺に陣屋を設け、城壁用の石材の切り出しを行なったという記載である。

最近、今村翔吾の直木賞受賞作『塞王の楯』を読み終えた。関ヶ原の合戦」の前哨戦として東軍の京極髙次(髙知の兄)が籠城する大津城を立花宗茂ら西軍が攻める。
ここでは武士の戦でなく、本来は裏方である、城壁を作る穴太衆と鉄砲集団国友衆とのプロの職人衆の戦いが書かれている。
時代を超え、立場は変わっているものの、兄と弟の「城壁用の石材」の繋がりを見つけ興味深かった。
(内田正雄)

◆塩野てるみ著『林良斎』

ご出身の徳島県多度津町で地元出身の多度津藩家老林良斎の研究を永く続けており、この度『林良斎』を自費出版した。また、良斎が大塩平八郎と昵懇であったことから大塩平八郎にも関心が深まり、大塩事件研究会に加入して頂いた。

本書では林家の家系、良斎の家族、良斎の学問と思想の他に大塩平八郎(中斎)との交流も書かれている。
それによると天保六年(一八三五)三月中斎四十三才の時に、当時二十八才の良斎が洗心洞を訪ねる。新進気鋭の学者の訪問を受けて、中斎は大変喜び「塾にお出になりましたところ・・・」と書簡を送る。

また、その年の六月か七月頃、中斎は多度津に行き良斎ばかりでなく、藩士や門人にも相対して語った。彼らの中には「中斎にあうことが遅かった」といった者もいたらしい。(内田正雄)

◇訃報

◆有光友信師

去る令和四年三月十二日、本会に多大な貢献と功績を残された讀誦山成正寺第二十世本慈院日観(有光友信師)上人が遷化されました。謹んでご報告申し上げます。

←HOME

 

«大塩ゆかりの地をたずねて(13)「奥州仙台 大年禅寺」